縄文時代の宗教を考えても、人間観の中には身体だけでなく宗教的な領域としての魂がある。もちろん、日本人の伝統的な宗教(仏教やキリスト教)でも魂の領域がある。
しかし、何万年に及ぶ私たちの祖先からの伝統に反したかのように、私たちの今の文化は魂を考える余地が少ない。まるでお金と物質だけがすべてなのかと唖然とする時も。それ故に、35歳から60歳の身体が衰えはじめてからの、世話・生殖性・停滞感の時期は身体の衰えを何で補うかが混乱しているように感じてならない。
子供の教育の問題でも、魂たる宗教の領域をさければ、本当の心の教育もないと思う。ヨーロッパなどを参考にして宗教教育が公教育でもできないのだろうか。心配になるのは、台湾などでもそうだが海外旅行をすると交通機関で席を老人に譲るのは常識なのに、日本ではシルバーシートに若者が座るのも殆ど都心では常識になっている。人のことを批判できない私だが、何か淋しいものを感じてならない。日本では、いろいろな事件もあり無理もないところもあるが、こうした風潮は止める必要がないのだろうか。先が恐ろしい。
少し脱線したが、今の私もこの身体の老化という現象の中で、どのようにイキイキと暮らすかは大事な課題だと思っている。比較宗教学をベースにした生き甲斐の心理学での人間観は、人は身体と心(生育史)と魂(死んで身体を離れる生命体、愛そのものと仮定する)である。
そして、これは意識しているわけではないかもしれないが、身体の衰えと共に、心や魂の領域に比重を移しているようだ。年をとると宗教的になるのは世の習いかもしれないが、それによりバランスを保つのは自然なことかもしれない。そして、魂の問題なのだろうか世話をすることが、とても大事に思えてくる。停滞感を考えると世話をすることで全く違ってくる。さらに世話といっても、健全なお色気という要素も大事だと思う。愛と性は非常に微妙な関係性があるのは確かで、聖書の雅歌などを読むと納得する。それにより、健全なコミュニケーションが図られ世話が加速する。
しかし、縄文時代の祖先はどのようにバランスをとっていったか?とても気になるテーマである。
停滞感からの脱出 6/10
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