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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛に関わる現実吟味力!(現実吟味力はあるか? 10/10)

2016-09-11 | 第九章「愛」

 地位も名誉もお金もあって、とても幸せそうなのに、なにか悲しそうにしている人がいる。その一方、今の自分は特にお金などはないのだが結構満足して生きている(笑)。その違いはどこからくるのか。私は、根深い愛の解釈の問題であることを、自分の経験から想像したりする。

 欧米人は、映画などを見ていると、よくI love you. としゃあしゃあと言うが、日本では身近な家庭の中でもそんなことはないようだ(最近は変わってきているかもしれないが)。しかし、愛する人が悩んでいたり困っていたりすれば、手助けしたり(時には分らないように)し、I love you.とは言わないものの、しっかり愛している。

 幼いころから、愛される経験は誰にでもあるのだと思うが、I love you.と言わない日本の文化の中では、他人からの愛を感じにくい、他人への愛を感じにくいという人も多いのではないかと思う(特にこの競争社会の中では)。幼いころから立身出世を目指したり、そういう周りの文化の影響は大きい。本当は愛されているのに、XX大学に入るまでは、XXになるまでは、愛されないと何処かで思い込む人。

 未来へのニンジンで今の愛が分らなくなる。

 愛の原型という解釈の問題は大きい。今日のような、のんびりした日曜日の朝に、自分の過去の愛された経験をあれこれ思い出したり、あれは無条件の愛だったと考えたりする。これは生き甲斐の心理学で大切な訓練の一つであるが、今日は私もやってみたい。切り口は条件付きの愛とそうでない愛かな。最近夏目漱石に凝っているが、「坊ちゃん」に出てくる下女の清などは、夏目漱石の愛の原型を考える上でとても良い。

現実吟味力はあるか? 10/10

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