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イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

細い、銀色の、あれ!

2008-12-08 | 第二章「五感と体感」

 先日の土曜日、母から電話があった。クリスマスが近づき、馬小屋の置きものを出しのだが、雪のイメージの銀色の細い糸状の飾り付けがないだろうか、ということであった。

 妻と娘に、「細い、銀色の、あれ!?どこかに売っていないか」と訊いてしまう。言語能力の不足か、あるいは老化が始まっているのか判らないが、よく最近、あたふたと意味不明なことを口にしてしまう。娘から「細い銀色のあれ、は駅前のAにきっと売っているので、行ったら!」

 と言われてしまう。

 何かをイメージしているのだが、言葉にならない経験、結構ある。特に自分の胸の内のもやもやはなんとも言えない。素晴らしい芸術作品等に触れたりするときに、それがふっと、晴れるような経験もあり、不思議だなと思ったこともある。

 さて、今回の話は心理療法のフォーカシングの3番目の問いについてになる。気になることの中から、ひとつ気になることを選んだ後の問いである。

 「それは、どのような感情ですか?」である。気になることの詳細はともかく、その気になることは、どのような感情や体感を伴うのかという、日常の中では考えてもみないような質問である。

 うまく言語化できれば良いが、それこそ「細い、銀色の、あれ!」というような表現になったり、視覚的イメージ、体感・・・いろいろあるようだ。

 静に、無理をしないで、リラックスし、気になることをイメージしたときの、感情や体感などを考えてみる。そしてそのことを話したり、自問自答したりする。その感情や体感をうまく引き出していくことが、大切でもあるようだ。言語より五感・体感の世界に表現の鍵があるようにも思える。

 以降、その気になることが、最悪の状態の時(4番目の問い)、ハッピーエンドに終わった時(5番目の問い)をしていく。辛いときはすぐにやめたりすることも重要である。そして、最後にその気になることを受け入れられるようになる。

 昔、初めてフォーカシングを経験したときは、丁度健康不安があったが、その事実は事実として、気になることの体感・感情の質が変わったことを経験した。体験の解釈が世界を変えるという意味を味わった経験でもあった。

 寒さが増し、クリスマスがいよいよ近づいてきたようだ。今日は、あれを探そうか!

<フォーカシング4/4>

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