悟りというものは、案外、簡単なものでなかろうか。
小学校の1~2年生のころ、遠足といって、昔は、よく歩かされた。
夜、寝る時に、足がダルくて寝返りばかりうつ。
その時、ええい、足は無いものと思って、体を動かさず、足も、無いものと思い、じっと動かさずにいた。
不思議なことに、あんなにダルかった足のダルさが、スーッと抜けていくのを感じた。
いまから思うと、あれは一種の悟りだったかもしれない。
体のどこかがイタイ。動物や鳥は、その時は、じっと、うずくまっている。自分の体力で治すのである。
歯のイタイ時に、イタイ事ばかりに神経が行くから、冷やしても治らない。
いたみを楽しむ。じっと辛抱する。かなりイタミが弱まってくる。翌朝、歯医者に飛び込んで抜いてもらう。あのイタミはどこへ行ったやら。
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