WEB-ROAD

From Hiron to many NetWalkers♪

It's only love

2007年09月05日 22時20分21秒 | Hikki
エヴァンゲリオンの単行本、第1巻。カバー内側に載っている貞本義行さんのコメントに目を引かれた。

恋人達が相手のことを想ったり親子がお互いを想ったりする特別な感情には
脳の中のAの10という神経系が関わっているそうです。
エヴァンゲリオンと操縦者はそのA10神経の強いシンクロによって一体となり戦士となるのです。
つまり愛の力が、この超兵器を操れるのです。(以下略)


これはつまり”It's only love”ということだ。
「Beautiful World」の一連の雑誌掲載インタビューの中でも”この部分はテーマ曲の話がくる前からあった”と語るヒカルだが、
”WHAT's IN? WEB”に昨日掲載されたインタビューに注目したい。

よくよく考えてみたら私としては親と子の気持ちとか関係性とかっていうのがいちばん強い色として色濃く出ていて。
それこそそれをメインに私の気持ちとして歌詞に書いていたんだなってことになんとなく気づいたんだよね


ヒカルはここで映画「ヱヴァンゲリオン新劇場版:序」を観覧後、改めて自身が作った「Beautiful World」について思った事を語っているのだけれど、
知ってか知らずか”エヴァ”、そして”ヱヴァ”両作を通してお互いが描こうとしていたものは、ここでもシンクロしていたのだ。
地球上全ての”親”と”子”がお互いの間に抱える諸々のものこそ”人間の生きていくうえでのテーマ”であり、
”そのいちばんベーシックなところ”とするヒカルであるが、それでさえも”授かりもの”として捉える彼女のキャパの広さが印象的だった。

最後に懐かしい文字起こしを見つけたので、紹介しておこうと思う。

常に、どんな人でも、やっぱり一番の心の問題とかって、親とのなんか、記憶とか問題?が、
一生死ぬまで持ってくもんじゃないかなって気がして。
・・・で、あの自分の親にも、親が居て、 そのアタシの親にも、“親の問題”がある?
で、それがまたあたしにこうぐるってまわってきてるとかぁ、いろいろ…で、アタシもいつか親になるのかなぁとかこう、、、
自分の親に親が居るっていう感覚実はスゴイ新鮮だったんですよ。
(中略)
でも、こう、あらためて、そっか、おじいちゃんおばあちゃんじゃなくて“お父さんのお父さん”なんだ、とか
“(お父さんの)お母さん”なんだって思うと、なんかその「子供時代の親」みたいなのが見えてくると、
なんか、なんともいえない不思議な…切ないというか、なんか、悲しいような・・・希望/絶望みたいな希望なみたいな、
ヘンな気持ちになるんですね。
そぇで、こう、お父さんが亡くなってしまったあとにぃ、、、あのぉ、わかることとかぁ、歳がそのころの父に近くなってきてぇ、、、、
「あぁ、お父さん、、ああいうことだったのかなぁあのときの気持ちは」とかぁ、こう、「もう一回話したいな」とか、
思うんじゃないかな、っていう気がして
2006年6月10日(土)NACK5 放送分より
(Thanks>i_)

親と子が持つ因果関係については、この時既にラジオでも語られていたのだ。
この想いがいかにヒカルにとって普遍的なテーマであるのか、伺いしれることだろう。
そのテーマをベースに、思ったことや感じたことを歌詞にするという行為は彼女にとって「成長の記録」であるということだから、
今後も更なる”記録更新”を期待したいところである。