WEB-ROAD

From Hiron to many NetWalkers♪

「Flavor Of Life」

2007年01月16日 22時53分31秒 | Hikki
新曲「Flavor Of Life」に見られるように、甘い汁を吸ったり苦汁を舐めたりと、人が生きていく中で経験するものは様々な味覚に例えられる。人の感覚に訴える表現というものは、誰もが本能で感じ取れるから初めて耳にする歌でも感情移入しやすい気がする。
”Flavor”というフレーズを聞くとどうしても「First Love」を思い出してしまうが、この時はまだせつなさと強がりがあるだけだった。ところが「Flavor Of Life」になると、せつなさはもちろんのこと、強がりという見せ掛けのものではなくて芯の強さというものが感じられた。そこにあるのは背伸びした大人っぽさではなくて、等身大の彼女。
「Flavor」という言葉を調べてみると”風味”、”香り”、”おもむき”等とある。味には香りが重要で、香りが無ければ人は本来の味なんてよく分からないものらしい。そうなると香りの存在はいよいよ重要で、香り次第でどうにでもなってしまうんじゃないかとも思える。
魔法のようなその香りというものは、視点を変えればFakeという意味でもあったりするのかな?
人の気持ち程不確かでままならないものを追い求めていくことは、まるで砂の城を築くのに似ている。けれど形の無いものを手にしようとする事こそが人生の本当の面白さ、”人生の醍醐味(Flavor Of Life)”なのかもしれない。