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From Hiron to many NetWalkers♪

「Be My Last」TV

2005年11月13日 12時52分37秒 | Hikki
”いっそ潔くアカペラの方がきっと安心して観ていられた”
というのが昨夜のMステのHikkiを観ての、正直な感想でした。

堂々と歌い上げるHikkiの歌声と、それを煽るような追いかけるようなチェロの音。
それらが何ともミスマッチでただただ見ているしか出来ない、そんな感じでした。
家柄にも容姿にも恵まれ一見非の打ち所の無い清顕が、実はただただ不器用で
本当に欲しいただ一つのものさえ手に入れられない焦燥感にかられていく様を、
見ているかのようでもありました。

「Be My Last」のPVを発表した時Hikkiは”生々しさ”を表現したかった、と言いました。
PVを見た人が受ける衝撃、それこそが大事だと。
なので敢えて考えられていたストーリーは秘められたままです。
今回のHikkiの一連のテレビパフォーマンスは各回アレンジも変えられたりと、
PV同様それを見た人が受ける衝撃、それこそをHikkiは求めているのかな、
とも思えました。
見る側が録画でもしない限りテレビパフォーマンスというのは一回限りのものですからねw
”同じ事を繰り返したくない”Hikkiの挑戦であったと思います。


同じBMLを聴いても、各歌番組ごとのBML、今回のネットライブでのBML、
それぞれで受ける印象が全く違います。
全てのスタイルのBMLを聴いた人もあれば、どれか一つだけしか聴いてない人も
いる訳で、一人一人が違うストーリーを作り上げていけるでしょう。

私だったら例えばCD版BMLで受ける感想はやっぱり神々しさ、でしょうか。
人生の中でもう二度とは知りたくない程つらかった想いを主人公は既に乗り越え、次に向かおうとしている感じがします。
今はもう満ち足りた自分が、過去の自分を振り返ってメッセージを送っているような、そんな感じです。

ネットライブ版BMLでは、思春期の多感な男の子が今まさに昂ぶる感情を
持て余している、そんな印象を受けました。
身なりを気にしていたら弾けないギター。
それを大股おっぴろげて(笑)弾き語るHikkiの姿が、一層その荒々しさを
表しているように思えます。
言ってみるなら「kuso!!」(爆)
Oh,shit!!です(笑)Hikkiの好きな日本語ですよね(笑)
感情を抑える日本人が唯一直で感情を表現出来る言葉ではないでしょうか。

そして昨夜のMステ版BML。
生です。
Hikkiが一番伝えたかったのが、あのスタイルだと思います。
今、抱えている苦悩、焦燥感、絶望。
見る側が伝わるのは”重々しい”という生々しさ。
人が吐き出すように自分の想いを告白した時、ただただ聞くしかない。
この上無い愛を感じた時、この上無い恐怖を感じた時、
人は何も言えなくなってしまう。
その感じを、Hikkiは表現したかったのかな、生歌で。
そう私は感じたので後にi_とメッセで話しながら、彼に言ったのです。

「あのスタイルだから生で見せたかったんだよ。
 生でしか見せられない。
 皆がだって、絶対息をひそめて見守るしかないでしょ?あの歌い方は。」

(ちなみにここですかさず”最初の三行で自分の言いたかったことが言い切れちゃった。”と言ってやった事も付け加えておきます、、、笑)