5月3日。話題作「レヴェナント: 蘇えりし者」を見に行く。
監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥー(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))、主演レオナルド・ディカプリオ、音楽は坂本龍一。
アメリカ開拓時代の奇跡の生還者をモデルにした映画。容赦ない大自然の中繰り広げられる血の人間模様を観ながら真の野蛮とは何か・・・エンドロール見ながら椅子にへたりこんでしまった。
ほとんど身体表現だけで演技したディカプリオ。鬼気迫るものがあったが、それにもまして、圧倒的な迫力で映し出される広大な大自然の描写がすごかった。
そして、インディアンが主人公の復讐の場を一瞥もくれずに静かに過ぎ去るラストシーンが頭に焼き付きついた。
誰もいない雪の森の中で一人ポツンと道を探しながら、聞こえてくるのは、自分の息遣いと鹿の鳴き声だけ・・・そして風雪の中、目の前にそびえる山の頂に悪戦苦闘する自分のそのちっぽけさを実感する瞬間。そんな空気感のある映画です。
私だけかも知れませんがソロで山に入る人には妙に感情移入してしまう映画だと思いました。・・あ、私だけか。