今月号のサラサーテの中に、志村寿一さんの近代的奏法と現代的奏法についての文章がありました。
人の声がキーワード、
人が言葉を話すように、もしくは声を通して何かを歌うかのように音楽を奏でたいと思うか、そう思わないか、の違い。
これ、とっても重要なポイントですね。
ともすれば、楽譜に書いてある通りに弾く、ぴったり合わせる、ということだけに重きが置かれがちな昨今、単なる音だけになってしまう。
そうではなく、奏者の中に音楽が存在すること、自分の音楽を生む、ということの大切さ、が書かれています。
レッスンでも、しゃべることの必要性を指摘されます。先日のソリストも、技巧的な曲もテクニックに任せて弾くのではなく一音一音に意思を込めて弾く、とのこと。
基本に立ち返ることができる内容でした。
ずっと忘れずに意識していきたい。