goo blog サービス終了のお知らせ 

はれっとの旅路具

(はれっとのたびろぐ)田舎暮らしと旅日記
金沢・能登発 きまぐれ便

予定は未定と言いますが…

2006-10-28 17:57:16 | 旅日記
3日間の九州から帰った途端、今度は逆に3日間またまた完全に篭って仕事。

今ほど、ようやく一段落つきました。
ふーっ(^^)

この3日間で、外の空気を吸ったのは、一昨日ゼロ、昨日わずか5分。
これは如何と昼食後、畑に行って今夜の野菜を収穫。

伴侶の父を岳父と言う事は知っていましたが、
義母のことをなんと言うのか知りませんでした。

例の電子辞書によると…丈母。 ひとつ賢くなった(^^)

行ったのは、その丈母の畑です。
大根菜が好物なので、まだ少し小ぶりですが、大根を1本。
他に何ができているかとうろうろするだけでしたが。(^^;ゞ

遅い昼食だったので、日が傾きはじめていました。
逆光の中のススキが綺麗でした。

戻って、机に向かいました。
すこし運動すると気分も頭もすっきりしますね。

お蔭ではかどりました。


しかぁ~し。
明日からもまたハード。

明日は11/6に福井県勝山での会議に向けた資料づくり。

月曜は、朝一番で富山。
とって返して、ちょっと文章を書いて午後から山梨へ。
九州で同行のHさんとこんどは、車で一緒に…
火曜午前に甲府で会議。午後から戻りです。

水曜は、金沢で一日缶詰会議…

木曜は、午前中溜まっているだろう仕事を久々に自分のデスクでやって
午後から能登でまた会議。

金曜は休むまもなく、依頼された原稿書き。

土日は、10年来行き来をして親戚同様の付き合いをしている京都府旧大江町のお祭りに参加。

戻った良く月曜日は、明日やっつける資料の会議で福井に…

考えただけでも、ぞーっとするようなスケジュール。


そうそう、昨夜遅く沖縄のちょーでーから電話があり、
11/10にこちらに来るとか。
その週末は、二人でドンちゃん騒ぎか…(^^;ゞ

なんでも一升瓶の泡盛を先に郵送しておくとのこと。
ん~~酒持込の友遠方より来る
これは、とても嬉しからずやV(^^)v

それを楽しみに、ここ2週間のスケジュールを乗り越えましょう

九州名物

2006-10-25 23:51:34 | 旅日記
名物にうまいもの無し とも申しますが…

博多に来たら必ず食べるのが、おきゅうと。
私の好物です。

おきゅうとは、見た目はこんにゃくに似ていて、食感は心太(ところてん)の柔らかいような感じ。
味は… なんとも表現が難しいです。
素材は、ところてんと同じように海草です。

おきゅうとは、エゴノリという海草(心太はテングサ)を原料にして作られています。
近年はダイエット食品としても注目されているようです。
(詳細はこちら(NHK「いただきます ふるさとの味」)

地味な姿なので写真に撮っても冴えません。

2泊した博多駅筑紫口前のホテルの朝食に両日とも出ていましたし、昨夜の夕食は、そのホテルの居酒屋でしたが、そこでも注文しました。


熊本の山鹿に遠い親戚があり、学生時代に尋ねた折、初めて馬刺しを食べさせてくれました。
昨夜の居酒屋にも馬刺し、ありました。

さらに「鬣」なるメニューが…
これ読めます?
髪の上の方と、鼠を組み合わせたような…
(厳密には違います)

お店の方に聞くと「たてがみ」
馬のタテガミの部分なのだそうです。
早速注文。

出てきたのは白いお肉…でした。

脂身かと思ったのですが、一つ口に入れると、思ったほどしつこくありません。
ただ味もやや淡白で、印象に残るような感じではありませんでした。

やはりこういうものは、地元の方に目利きをしていただき、地元店で買って食べるのが良さそうですね。

あとから電子辞書で調べましたら、この漢字 ちゃんと載っています。
(当たり前かぁ~(^^;ゞ)
しかも、シフトJISの漢字コードも振られているので、ブログにも使える…

ということで、早速記事にさせていただきました(^^;ゞ


昨夜夕食前に、緊急事態発生の電話があり、本日の午前中はホテルの部屋に篭って対処。
チェックアウトが12時、しかもダブルルームのシングルユースで、デスクも広く良い部屋でしたので、ちょっと割高でしたがゆったりと仕事ができたのは、ラッキーでした。V(^^)v


さて、午後は佐賀に移動して会議。
博多から特急で1時間も掛からずに到着です。
特急料金込みで2,000円。

佐賀は10数年ぶり。
熊本もそうですが、博多にあまりにも近く便利なので、週末博多に買い物や娯楽に出かける人が増え、地元の飲食店・ファッション店は大変な状態と聞いています。
やはり、この間に変わったと見えて、過去の面影は辿れませんでした。


佐賀駅に入線する特急「白いかもめ」号さて、戻りです。
長崎-博多間の特急は「白いかもめ」。
その名の通り、素敵なデザインの車両です。


このマークが、特急かもめのマーク。
確か、ロゴも含めて有名デザイナーの手によるものだったはずです。




車内車内も、まるで客船の中のような落ち着いた雰囲気です。
床は板張り、ライトも温かみがあります。





革張りのシート極めつけは、座席。
初めてこの車両に乗ったとき、グリーン車と間違えたかと思ったほどです。
本格革で、しかも体全体を包み込んでくれるかのような設計。
これほど、くつろげるシートを持った特急列車は、他に知りません。

荷物入れ座席上の手荷物入れも、このデザイン。
まるで航空機のようです。
写真では伝わりにくいですが、カバー表面の加工も手触り良く仕上げられています。
中の黄色が素敵ですね。


デッキ徹底したデザインがされているのは、客室だけではありません。
デッキも決してぬかっていません。
大きな窓と、立った姿勢で丁度良い高さのテーブル。全車両にあります。
これなら、デッキでの携帯電話の長話もできそう。


走行中のライトの色ドア付近の色にご注目。
走行中は青色です。
周囲のしつらえにもデザインが行き届いています。





停車中のドア付近そして、駅についてドアが開くと、先ほどのライトの色は赤に…。
ん~~ここまでやるかぁ…





車両中ほど博多に着いて改めて車両を見ると、そこここにポイントとなる文字がグラフィカルに施されています。



列車先頭部北陸を走る特急サンダーバードの車両も似たようなイメージですが、こちらの「白いかもめ」号の方が、洗練されています。
まるで、ヨーロッパの国際特急のようです。
座席上の手荷物入れの内側の色と同じ、黄色がポイントです。
この色はどうしても、ドイツを連想させますね~


ホームにて先頭部分を真横から。
この列車だけでなく、JR九州の車両はどれも、優れたデザインを持っています。
それらは、見た目の新鮮さを狙っているだけではなく、機能的にもきちんとした理由があってなされているものばかりのようです。

JRが民営化され、各社の独自色が出せるようになって、九州では「列車の旅の面白さ・楽しさ・快適さ」をとことん追求しようとする姿勢が、感じられます。

これも立派な九州名物だと思うのですが、如何でしょうか。


すみません。
突然の鉄道少年(失礼、中年)趣味に、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。(^^;ゞ


この後、私は小松空港に戻りましたが、Hさんは宮崎に。

ちなみに私がお勧めする宮崎の名物は、なんといっても「ささみの燻製」(メーカのページへ)です。
Hさんには、強くお勧めしておきましたが、ちゃんと買ったかなぁ。
お酒のアテには絶対お勧めなんですが…(*^-^*)

小倉・福岡・博多

2006-10-24 22:46:11 | 旅日記
今朝一番の会議は、小倉でした。
博多駅前のホテルからJR新幹線で約20分。
新幹線では、博多の次の駅です。

博多駅で列車を待っていてちょっと驚いたことがあります。

随分長い間、新幹線の西の終着駅は、博多でした。
最近、南博多駅が開業しました。

博多駅で驚いたのは、小倉行きの こだま があること。
南博多駅始発で2駅区間しか運行しない超短距離です。
列車自体も4両編成。
なんでだろうと不思議に思いました。

私たちが乗る列車は南博多駅始発・岡山行き。
ホームに到着した列車を見て、またまた驚き。
なんと自由席に人が立っていて、その方々がみんな博多駅で降りるのです。

どうやら南博多-博多-小倉間は、新幹線といえども通勤列車になっている様子。
へぇぇぇ
そういえば、博多-小倉間は片道1,900円ですから、タクシーに乗るようなものですね。

小倉駅に降りるのは、本当に久々です。
母方の里は、この近くの某駅前のタバコ屋。
小さい頃、母に連れられて「帰省」したものです。

小倉城少し歩いて目的地に向かうと、小倉城がありました。高台にある訳ではないので、大きく見えません。
おまけに市役所など大きなビルに囲まれて、余計に小さく見えます。

北九州市といえば、門司港のレトロ地区再開発や、北九州空港の開港など、話題の多い市ですが、お城がこれでは なんだかなぁ…

会議はそこそこでした。


博多に戻って、昼食。
駅の中のラーメン屋さんで博多ラーメンを食べましたが、これが意外にも(失礼)美味しかったのも驚きでした。

午後からの会議は、地下鉄で移動できるところです。

博多にも母方の親戚があり、会議場所のすぐ近く。
僕が来ている事がバレたら「なんで連絡せんトネ。水臭かぁ~」と叔母に怒られるに違いありません。
母方の兄弟は、男(叔父)が一人で、あとは皆女。これがまた揃いも揃って女傑。
みな、優しい旦那さまを見つけて牛耳りに嫁ぎ、尻を引っぱたいて出世させています。(^^;ゞ
僕は長女の長男なので、親戚中から いじって もらっています。

出張では、同行メンバーとの関係で、一人だけ親戚の世話になるわけにも行かず、今回は隠密行動です。(^^;ゞ

地下鉄の中で、まるで博多人形のように綺麗な娘さんを見かけました。
あまりにも美人だと、それはそれでご縁が大変だと聞いた事があります。
彼女も幸せになれるといいなぁ(僕が心配することではありませんが…)


さて、この街は名前は福岡で、駅の名前は博多。
なんでだろうと昔、親戚に聞いた事があります。

理由は簡単でした。

博多は町民の街の名。
福岡は武士の街の名
なんだそうです。

博多駅がある地域は、今でも博多区です。
福岡城がある地域は、今は中央区。

博多の夜は、全国的に中洲が有名ですが、スナック系はほぼ完全に一間さん断り。
いわゆる癖の悪い呑み逃げ客を防止するためでしょうか?

10年ほど前、出張で訪ねたとき、知らずに入って断られ続けた経験があります。
今回はそんな夜遊びはしないつもりなので、中洲に行くかどうかも判りません。

博多名物の屋台がありますが…
天候が相変わらず怪しく、これ以上悪くなると屋台も店を開かないことがあるとか。

同行のHさんはかなりお疲れのようなので、その意向次第ですね~。

ということで、今夜はホテルの1階の居酒屋さんで盛り上がり、以上終了
でした。


他の方々は、〆に博多ラーメンが食べたい とのこと
昼間、美味しかったラーメン店に店頭までご案内して、
私は引き返し、コンビニで一人二次会用の酎ハイなどを調達。

ちょいと仕事をしながら、
普段見られないNHKの「日本の顔」戸田奈津子さんの映画字幕・翻訳の舞台裏に感動したりして、これはこれでなかなか充実した、時間を過ごしています。


ありがたいことです。

九州出張の前に

2006-10-23 22:16:55 | 旅日記
体調不良だった娘が、昨日夕方まで爆酔して漸く復調。

生来の頑張り屋ですが、こちらも持って生まれた障害のお蔭で、
どうやら所属している運動部の練習について行けない様子。

夕食後、二人でほぼ同型のソフト違いの電子手帳を広げて
互いに入っている辞書の違いを披露しあいました。

さすが現代っ子。
マニュアルなんぞ読まなくても操作できています。
私も大抵の処までは行けるのですが、
中々操作できない処があって娘の教えを乞うことに…
(僕もマニュアル読みません)

そんなこんなで、久々に娘と水入らず二人でまたまた未明まで
今朝の眠いことと、やや二日酔い気味


本日から九州出張です。

が。その前に飛騨・郡上八幡で会議です…
朝7:30という僕にしては早朝(^^;ゞに能登を出発

能越道・北陸道を経由して富山ICから国道41号線を南下します。

飛騨市へは通いなれた道ですが、ここの処ちょっとご無沙汰です。
約2時間半で走行距離140km。

かつて朝の連ドラの舞台となった飛騨古川が周囲の町村と合併して飛騨市となりました。
こちらも風情のある町なのと、飛騨牛コロッケがとっても美味しいのですが、
今日は先を急ぎますので、寄り道なし。

地元の方に伺うと、郡上八幡まで高速道路を使わなくても1時間半程度で行けるとのことでしたので、国道41号線を高山に向かいます。

出発して157kmで国道158号線の分岐。
ここから、右折して西に走ります。
ここから途中主要地方道・有料道・国道と走りつなぐ道を通称せせらぎ街道というそうです。
飛騨の方に「今頃、紅葉の見頃ですよ~。いい道ですから」と紹介を受けて気分良く走りって行きます。

元々高山自体の標高も高いので、それほどの登りではありません。
本当に走りやすい景色の良い道でした。

道から覗ける渓流何度も止まって写真を撮ろうかと思う箇所に出会いました。ようやく止まった道沿いの一こま。

こんな景色や雑木林がずっと続いています。
白樺も混じっています。

紅葉にはまだほんのちょっと早めの感じですが、それでも日差しが当たって輝くような木々の葉。

来週辺りが紅葉のピークになるのでしょうか。

平日月曜日なのに、路辺の休憩Pには、散策・お弁当・写真撮影の人の意外に多いこと。これがシーズンピークだとかなりの人出となるかもしれませんね。

せせらぎに降りて途中にあった、休憩P施設に車を止め、せせらぎまで降りてみました。

時間があれば、三脚にカメラを据え、感度を下げて長時間露光をすると「らしい」写真になるのですが…
良い写真を真剣に撮ろうとすると、やはりロケハンする必要がありますね。
ぶっつけでは難しいものです。

そういう意味では、一番良い写真が取れるのは、地元の方です。
見頃を日々追いかけられますし、太陽の方向もバッチリご承知。
天候に悩まされることもありません。(良い天気に撮ればよいから)

この辺りは、合併で高山市になりましたが、旧清見村。
なんでも高山市は日本一の面積になったのだとか…
一つの市になったとはいえ、分水嶺も含み、複数の山系にまたがっているので、ミニ県と言った方が良さそうな感じで、実際の運営は大変でしょうねぇ~(^^;ゞ

能登もそうですし、先々週お訪ねした山形もそうですが、日本の原風景的な風景が続きました。

そうこうするうち、標高が千メートルを越える西ウレ峠を越え、道は下り坂に。
難所の坂本峠を迂回する有料道路400円也を支払って入ったのが、明宝地域。

ここはトマトが名産で、おかぁさんたちが作っているトマトケチャップは奥美濃地域・飛騨地域の特産品店でよく見かけます。
場所柄、行くぞ!と決心しなければ中々行けない地域なので、以前から一度訪ねてみたいと思っていました。その念願がようやく叶いました。

道の駅・明宝で約213km。
明宝は「するすみの里」とも言うそうですが、これは平安から鎌倉に移行する時代、宇治川の戦いで活躍した名馬・するすみ(漢字わすれました…(^^;)の産が明宝であるとの由来からなのだそうです。道の駅駐車場中央に立派な騎馬武将の銅像があります。

ここで遅い昼食を摂りました。お目当ては奥美濃カレー。TVチャンピオン初代カレー王のパク森さんから指導・認定を受けている奥美濃地域の地域飲食店の試みです。その参加店の一つがこの道の駅のレストランです。

きのこカレーオーダーは勿論、奥美濃カレー認定の「きのこカレー
奥美濃カレーは郡上味噌を使うことが条件と聞いています。
カレーに味噌を入れると、味が柔らかくなる反面、野暮ったくなるのでバランスが勝負です。
こちらのカレーは地元産きのこを素揚げにしてトッピングしてありました。
そのシャキシャキした食感と、香ばしい香り。
カレー自体も中々美味しく仕上がっています。これはグー(o^-')b

ちなみに、こちらの販売コーナーにも置いてあるレトルトカレー「飛騨牛カレー・豆カレー・野菜カレー」も奥美濃認定です。
個人的には豆カレーが一番お勧めです。豆は、中高年の女性にも優しいですし。

そうそう、有名な明宝のトマトケチャップは、小ぶりの一瓶で525円。
ん~~。この値段は手作り・本物で自信があるから と見ました。
試しに1本お買い上げ。
出張から戻ってのお楽しみです。

先ほどの清美といい、明宝といい、今度はプライベートでゆっくり来るべき処です。

来週、紅葉が見頃のようなので休日に来ようかな~
でも、また一人で運転しなければならないし、合計何キロのドライブになるのか…
今回は、しっかり距離を測っておきましょう。


ここから郡上踊りで有名な郡上八幡までは15分ほどだそうです。

午後からの会議の場所で227km。
6月から何度か通った白鳥・郡上八幡での会議も、今日で最後です。
素敵な方々に出逢えたご縁を頂いた今回の仕事。
最後まで気を抜かずに、そして感謝も忘れずに。


当初帰りは、いつものように東海北陸道を北上して一旦、小矢部(富山)に出て小松空港に行くつもりでしたが、地元の方に相談すると、白鳥から国道158号線で油坂峠を越え福井経由の方が良さそうです。距離的にもこちらの方が近そうです。
会議中に猛烈な雨。

帰る頃には、ほぼ上がっていましたが、それでもポツポツ落ちいています。
帰途というか、小松空港までは、いつもより慎重に走りましよう。

郡上八幡ICから東海北陸道を北上、白鳥で一旦おりて、中部縦貫道に乗り換えます。
学生時代、この中部縦貫道ができていない当時、国道でこの峠を一度だけ越えたことがありましたが、奥美濃側から峠までが難所でした。
それを今では高速道路で一気に越えてゆきます。

中部縦貫道は、白鳥から峠を越えた福井県境までしか開通していません。
この区間は現在無料でした。

県境で258km。
福井県に入ると普通の国道にそのままつながっていて、境界に気づきませんでした。
国道をひたすら西に向かって走ります。
徐々に夕闇が迫ってきます。二十数年ぶりに走る道。ほとんど初めてに近いようなものです。
九頭竜ダム湖と巨大な水力発電所を見ながら、急激に高度を下げてゆきます。

郡上から1時間少し走ったでしょうか。大野平野に出てほっと一安心。
すっかり夜になっています。
大野の街中で302km
福井ICで330kmでした。
そこからは、走りなれた北陸道。

途中のパーキングエリアで軽い夕食に月見そばを掻きこみました。
小松空港に着いたのは、19時を廻っていました。
20:25発福岡空港行きにはバッチリ間に合いました。V(^^)v

本日、九州に行く前に走った距離は、しめて約390km。
よく走ったものです。

航空機への搭乗手続きを待っている間に、この記事も大体書けました。
後半は、機内で書いています。

福岡到着の予定は、21:50頃。
福岡空港は、真下に地下鉄が来ていて、直ぐに中心街に行ける所がありがたい空港です。
(ただし、市内の方の騒音は大変ですが。)

今夜の宿は、博多駅の近くだそうです。
同行するHさんが、一足先に着いて待ってくれています。

明日も朝早くから移動なので、今夜はあまりゆっくり呑めそうにありません。
出張前に既にこの調子ですから、疲れているようなので、ほどほどにしておきましょう。(^^;ゞ


それにしても、やっぱり九州は暑い…です…

旅は道連れ(山形後編)

2006-10-18 22:29:42 | 旅日記
この記事の前編にあたる「蔵王と足湯(山形前編)」(2006-10-16)で書き忘れたのですが、山形の「芋煮会」では地域によって食材・基調味が異なります。
日本海側の庄内地域では味噌・豚肉なのだそうです。山形の方では、これが醤油・牛肉となります。上山で頂いたのは、もちろん醤油・牛肉版芋煮でした。
庄内の方には申し訳ないのですが、味噌・豚ベースだと豚汁的になりそうな気がしますが、いかがでしょうか?
醤油・牛肉ベースでは、すき焼きっぽいといえば、近いかもしれませんが里芋の圧倒的な旨みによって、すき焼きより飽きが来なくて良いかもしれません。

ちなみに我が家は、すき焼き系ではなく、しゃぶしゃぶ系です。
それもあっさりした豚しゃぶ(^^;ゞ


話は、山形の旅の後半14日(土)に戻ります。
朝、山形のホテルの中途半端な朝食を摂り、一路知人のTさんが待つ上山に戻ります。
考えたらTさんとは、12日に再会したのがなんと生まれてから2度目。(^^;ゞ

一度会って意気投合した方とは、お会いした回数よりも中身の濃さで、随分以前からの友人のような気になっています。
僕もよく、「初めて会った気がしない」と言われる変な奴ですが…

月と上山城Tさんとは、上山城の駐車場で待ち合わせ。この日は朝空に月が出ていました。相変わらずの快晴V(^^)v
このお城は別名を月岡城というそうです。
市民からの浄財を集めて昭和に再建されたそうで、中は上山市立上山城郷土資料館になっています。
kみむさんページにお城について詳しく書かれていましたので、興味がある方はそちらをどうぞ。

城内と足湯お城からの下からの眺めです。
城址の敷地内にも足湯がありました。写真の下の広場の中に見えます。
朝でしたので、丁度掃除を終えて新湯を張っている最中でした。温度は丁度良い感じ。ここの足湯からの眺めが良いとのことでした。そういえば、足湯に浸かりながら景色が眺められるのは、ここだけでした。前編でご紹介した葉山の足湯は、湯に浸かると景色があまり良く見えません。記事でご紹介した写真は、足湯の外から撮影したものでした。

城内の郷土資料館は、上山市域だけでなく、月山など信仰篤い出羽三山(Wikipedia)にも触れられていて、まるで県立のような感じで驚きました。
予算の関係で、建てられてから展示内容は更新されていないそうです。一部には色あせてしまった写真もありましたが、一度は覗いてみる施設だと思いました。
これもTさんの特別ガイド付だからかなぁ~(*^^*)

街から望む上山城お城を下って、城下へ。
なんでも戦災にあっていないため、江戸期の道割りから全く変わっていないのだとか。
金沢もそうですが、戦国期の防御上、直線的な道路がなく、交差は十字にはなっていません。ほぼ必ず少しずれていて見通しが利きません。
そんな沿道でTさんに解説された某地元銀行の支店からのお城の眺め。
以前は道沿いに立っていたものをわざわざ奥に引き込ませて、お城が眺められるようにしてくれたとか。銀行も中々味のあることをしています。
デザインもそれなりに城下町の印象を継承しようとしているのが、なんとなく判ります。

公衆浴場下大湯市内には7軒の公衆浴場があります。これは地元の方々のために多くは協同組合で建てられ、維持されているそうです。
ここは、中でも一番古い下大湯。


公衆浴場の価格表そしてなんと驚きは、その入浴料。80円也!
洗髪料70円とありますが、これを払うと蛇口のカランを貸してくれるのだそうです。
2階使用料が300円となっていますが、これは一日フリー利用料と同じで、何度でも入れるそうです。
なんだか、安い宿に泊まって湯治したくなるような風情と感覚です。

飯盛り女も信仰したと言う観音様この辺りは、かなり古い温泉宿の街のようでした。一角には観音様。
開湯500数十年だそうで、江戸期には出羽三山に詣でる人々が、詣で前後にここで投宿し、なかでも下山してから精進落し(?)に賑やかだったそうです。
当然、飯盛り女(湯女・遊女)も多かったようで、こちらの観音様は彼女たちの信仰が篤かったとのことで、境内には石碑もありました。
神仏混交が色濃く残っている境内。本堂の鬼瓦は、こちらもが違います。物凄い形相で、心中に後ろめたい気持ちがあると、ちょっと後ずさりしてしまいそう…

手水も温泉この観音様の手水・御手洗も温泉。ほんのり湯気が立っているのが、写真に写っているかなぁ~(無理か)。石も周りは温泉からの析出物で、普通の様子とは違うのが判ります。


斉藤茂吉書跡展示室を持つ山城屋こちらは、斉藤茂吉ゆかりのお宿・山代屋さん。茂吉の書跡展示室を持っておられるそうです。風情のある立派なお宿です。今度はこちらにお世話になりたいなぁ~
近所にも やんごとなき方 がお泊りになられたというよく見るとそれと判る木造三階建ての建物もありました。今では医院になっていましたが。

街のシンボル案山子ふと足元を見ると、下水の蓋が案山子。毎年案山子祭りをしている上山のシンボルなんですね~



武家屋敷武家屋敷の茅葺屋根越しの秋空。
この界隈の道は綺麗に整備されています。
なんでも道路を改修するに当たって、市役所と住民の方々との間で何度もワークショップを開いて、舗装の色を決めたり、道沿いの水路の活用方法、屋敷の庭の公開などを協議されたそうです。
数件が残っている武家屋敷は、一部が実際に住居として使われていてそれ以外は空き家になっているそうです。私有地ですから当然、それまでは「立ち入りお断り」だったのが、ワークショップ以降、正反対に「どうぞどうぞ」と招き入れられているそうです。

武家屋敷の庭こちらは、空き家となっている屋敷のお庭。近所の方が汗を流しながら、水遣り・草取りをされていました。
ここは、みんなの宝なんですね。頭が下がります。



武家屋敷の空秋も徐々に深まっているようです。







沢庵禅師ゆかりの春雨庵跡やや歩いて、沢庵禅師ゆかり春雨庵。
詳しくは、末尾の参考ページにも挙げた「春雨庵(上山市) 沢庵和尚の流刑の地」をご参照ください。

当時の城主が沢庵和尚を大変尊敬したこともあってか、民がよく大根などを和尚に差し上げたところ、漬物にされて庶民にも保存食として伝えたのが「たくあん」の始まりだとか。今では全国各地でみられるたくあんは、上山が始まりだったようです。

門をくぐってすぐ右手に和尚の歌碑がありました。あまりにも名筆で私には解読できませんでしたが、戻ってネットに尋ねてみると「歌語り風土記 春雨庵の山乃井の水」に内容が詳しく解説されています。里の娘の身上を思いやる名歌でした。

この庵も個人のお屋敷の中なのだそうです。
茶室を掃除されている音が漏れていました。

こうやって、地域の方に愛され誇りとなって維持されているとは、素晴らしいことです。
春雨庵に佇む赤とんぼ庵で赤とんぼを見つけました…

久々に一首


歌人の 跡を尋ねし 上山

蜻蛉羽きらめく 高き天の陽

うたびとの あとをたずねし かみのやま

 あきずばきらめく たかきあまのひ


こちらには、斉藤茂吉も尋ねていて、人々が沢庵和尚の足跡を大切にしていることを有り難く思うという旨の歌を詠んでいます。

沢庵禅師と茂吉。二人の大歌人を尋ねた旅になりました。

とんぼのことを蜻蛉と書いて「あきず」とも読む(広辞苑)ようです。
ですから、とんぼの羽根は「あきずば」
素敵な言葉を覚えました。


調子に乗って一句


高き空 蜻蛉羽きらめく 春雨庵


三十一文字(みそひともじ)と、十七文字の世界の違い。

私自身は、短歌が多く、俳句は殆ど詠みません。
季語が面倒で…(^^;ゞ
面倒という言葉は、文化には禁句 …です…よね



ここで記事を終えれば、風流なのですが…(*^-^*)

どうしても今回の旅でご紹介したいお話がもう一つ。

前編の最後にちらりとお約束(?)したお蕎麦のお話。

Tさんのご紹介で、湯蕎庵 味津肥盧(みつひろ)に行きました。
私は蕎麦に眼がありません。そしてかなりうるさい。

蕎麦好き用にと二人前もある「板蕎麦」を注文。

新そばがでまわる直前の
つまり昨年収穫した蕎麦を扱うこの時期は
蕎麦屋泣かせの季節です。

蕎麦は3たて と申します。

挽き立て 打ち立て 茹で立て


出された蕎麦は、更科ではありませんが、やや白っぽくしかもごく僅かに鶯色。
これは最高の状態の証です。

僕の流儀で、いの一番に 出汁につけずに ずいとやります。
これが一番、蕎麦自身の味と香りが判ります。

… うまい …

ほんのり蕎麦の甘味がでています。

全工程のどこにも手抜きをしていないのが伝わります。

はぁ~ これは参った

ずいずいと 二人前のはずの蕎麦は あっと言う間に消えました(*^o^*)

実はラーメン党というTさんの方が先に供されて食べ始められたのですが、食べ終わりはほぼ同時。


地元の方も結構利用されるので、経営上メニューには丼物だとか、ラーメンなども並んでいます。

未だ少し小腹が空いているなぁと二人。

話題は「冷やしラーメン」に。
山形の冷やしラーメンは、レーメンでも冷やし中華でもありません。

そう。熱いラーメンを冷たく冷やして出す正真正銘のラーメン。

食べたことがありませんでした。

早速分けて食べることにして一つ注文。

それほど時間が掛からずにでてくるあたり、厨房の手際よさも感じられます。

ちょっと疑心暗鬼で箸をつけるとぉ~っ!

これが またまた うまぁ~い

温度は完全に冷たいのに、ちゃぁんとラーメンの味。

しかもスープに浮いている脂も白くなっていませんし、チャーシューもそう。
この温度なら普通、白く固まるものですが…

実は低温でも固化しない脂を探すのが最大のポイントだったそうです。

夏の暑い時期には最高なんだそうです。


こちらのご主人は、「明日の蕎麦を考える会」を設立し初代代表に。県内の麺類飲食店団体の代表もされているとのこと。

大分湯布院とも交流されていて、蕎麦を教えたそうで、彼の地には「山形伝来の蕎麦 秋山流」(店名うろ覚えです)なる蕎麦屋が開店したそうです。

Tさんがお呼びになって、一番忙しい昼食時に、わざわざご挨拶にみえたご主人のお若いこと!息子さんと勘違いしたほどです。

いやぁ、素敵な方でした。


僅か3度目に会ったTさんのお蔭で、上山を堪能させていただきました。

また絶対行きます!

明治時代、英国の女性旅行家イザベラ・バードが、山形の景色を見て「東洋のアルカディア(桃源郷)」と称したというそうですが、こんな素敵な地域を知らなかったのですね~。

いゃぁ、日本にはまだまだ素晴らしい郷があります。



●参考ページ
かみのやま観光協会

沢庵禅師と春雨庵(上山タクシーさん)
春雨庵(上山市) 沢庵和尚の流刑の地(管理者不明ですが山形観光 地図と写真でご案内というサイトのページです)