元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

中動の世界なんて全然意識していなかったけれど、それが頭の片隅にあることで、いろいろな事が繋がっていく。

2017-05-22 07:56:06 | 読書
小田実「生きる術としての哲学」
「日本人の特徴の一つに、「される側」の人たちが進んで「する側」の立場で考える、という奇妙なことがあります。私が市民集会でしゃべると、必ず「小田さんの言う通りにやったら日本国はつぶれます」と立ち上がる人がいる。「あなたは総理大臣か」と言ってやります。何でそのへんの煙草屋のおじさんが、総理大臣の身になって一所懸命考えるのか。なぜ「される側」の人間が、わざわざ「する側」に回るのか。こんな国は日本だけです。」

これは夏目漱石や欧米の個人主義は、常に「される側」から考えて、まずは国家の利益より自分の利益を守ることで、結果的に国民の為の政治が可能となることであり、國分功一郎さんの最近出した本で、論述した中動の世界のことであり、この間の蔦屋での彼のトークイベントで、大澤真幸さんが日本人の特性として丸山眞男の説を例として上げたことである。
中動の世界なんて全然意識していなかったけれど、それが頭の片隅にあることで、いろいろな事が繋がっていく。

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