元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

疋田桂一郎さんの1970年5月から1973年3月までの「天声人語」。当時の記録を今読むと色々と考えさせられる。やはり、その時代を映す文学だったり、コラムだったり、エッセイは後世に伝えないと。

2021-06-27 14:55:04 | 読書
戦後の朝日新聞にこの人ありと言われた疋田桂一郎さんの1970年5月から1973年3月までの「天声人語」から珠玉のコラムを抜粋。私が14歳(中三)から17歳(高三)までの時期だ。当時の記録を今読むと色々と考えさせられる。やはり、その時代を映す文学だったり、コラムだったり、エッセイは後世に伝えないと。以下、気になったコラム。

1970年6月18日
で全逓労組(旧郵政省の労組、主に郵便局)の意識調査「一番興味を持っているもの」、①安保・沖縄・ベトナム②海外旅行③合理化④学生運動⑤万国博⑥自民党総裁選⑦スターの私生活⑧グループサウンズとなっていると。
当時も労組の政治意識は高かったのだ。

1970年8月15日
戦争体験を語る大人が、今は若者から戦争責任を問われる。「なぜ戦争に反対しなかったのか」、「どうして今、平和を守るために立ち上がらないのか」。
当時20歳の若者だから、今70歳ぐらい。でも今の若者から「何故自民党政権を選択してきたのか」、「何故小泉政権に熱狂して支持したのか」と問われることない。衰退していく一方の日本である。

1970年9月15日(敬老の日)
総理府の意識調査「老後の生活は誰が責任を持つか」。当時の若者達の75%以上は「自分の責任」、「社会の責任」と答えた。60歳代以上は「家族の責任」と答えた。
当時の若者は今70歳代、80歳代で「家族の責任」と思っている人はいないだろう。だからみんな自分で頑張っているけど、削り過ぎた福祉のしわ寄せに苦しんでいる。


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