丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

四十九日

2007年03月20日 | 四方山話
 この日曜日は父の四十九日の法要だった。葬式の日は信じられないくらいの晴天でまるで春のようだったのに、四十九日は真冬に逆戻りだった。朝、着替えている時にふと外を見ると雪がチラついていたくらいの寒さ。三寒四温とは言うものの、これはちと戻り過ぎだ。
「おいおい、死ぬ時は従兄弟の結婚式の日で、四十九日は雪模様ですか?嫌がらせかいな・・・。」
 そんな事をいいながら寺に向かった。
 とは言いながら、そこは大人しく温厚な父である。皆が集まる三十分ほど前には雪も止み、暖かい穏やかな日差しが戻ってきた。よしよし、あなたのために皆来るんだから、そんな意地悪はいけません(笑)。
 法要の後は、寺の大広間で精進揚げのお料理を頂いた。うちの親戚(特に母方)は法事となるとたいてい宴会になる。そして父の四十九日も賑やかな宴会となったのだった。
 元気だった頃の父の写真を肴に、皆良い気分で飲んで喋って賑やかに時間が過ぎていった。

 いやぁ、皆楽しんでたよ、お父さん。貴方は下戸だからその辺で座ってビールの匂いで酔っ払っていたのかな?よかったねぇ、大勢の人が来てくれて。三十年もの隠居生活にも関わらず、こうして皆が忘れないでいてくれたんだねぇ。人徳人徳。

 ちなみに前日は父の六十四回目の誕生日だったので、母と我が家のメンバーでケーキを食べた。
「あと一ヶ月頑張れば、一緒に誕生日ケーキを食べられたのにねぇ・・・。じいじ、残念でした~。」
 冗談とも本気ともつかぬ事をいいながら、食べるケーキはやっぱり甘かった。

 


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