天晴れ！

　チビ太郎の不合格通知が届いてから二日経っても、チビ子の通知が来ない。う～ん、ホンマに忘れられてるんとちゃうやろか……。そう思って金曜日のお昼に吉本に電話をかけてみました。とりあえず合否の通知が全部終わったかどうかを確認しようと思って。もしこれで全部すんでいたら、うちは何かのミスで通知が配達されなかったって事だもんね。で、吉本の担当のお姐さんのお言葉はといいますと……。
「弟さんが通知届いたのに、お姉ちゃんがまだだから……って事ですよね？」
　皆まで言わずともあちらさんから言ってきた。という事は？
「実はまだ決まってないんです。はっきり決まってないのにお電話するというのもどうかと思いまして、すみません」
　お？　なんか微妙なニュアンスやん？
「今日（金曜日）決まるんです。もう少し待っていただけますか？」
　おお？　という事は通知は土曜日だな？？　ええ、ええ。待ちますとも。配送ミスじゃないということがわかればそれでいいんですから。

　で、迎えた土曜日。朝からそわそわする挙動不審なちえぞー一家。バイクの音がする度、郵便受けを覗き、電話が鳴る度、全員が家中を走り回る（笑）。
　そしてついに！！

「お待たせしました。チビ子ちゃん、合格です。おめでとうございます」
　やった～～～～～～～～～～～～～～～～！　でかしたぞ、チビ子！！


　今回合格したのは六人。三人一組で二グループ。チビ子は得点の低かったチームらしく、テレビのオンエアはなし。そしてチビ子は「孫」役ではない子役だそうです。
　去年は孫二人で二グループだったんだよね。という事は微妙な点数争いで甲乙つけがたい候補者が少なくとも二名はいたということだね。ほんでもって、チビ子はその中の一人ってことだ。
　考えようによっては、切り捨てるには惜しい存在だったって事かもしれない。ま、極めて親バカな解釈ですが（笑）。

　どうでもいいんですよ、生き残れば。チビ子にとってこれほど熱い夏休みはないでしょう。この経験はきっと大人になっても大きなランドマークとして心に刻み込まれていくんだから。
　思えば私もちょうどチビ子と同い年の頃、大きな舞台を経験しました。それは今も自分の中でキラキラ光ってますよ。まるで川底で輝くわずかな砂金のようなものです。

　水曜日に吉本で記者会見です。これが唯一テレビに映るチャンスかも（笑）。いやいや、テレビに映るために受けた訳じゃないぞよ。プロのコメディアン・コメディエンヌと一緒の舞台に立ち、大勢のお客を楽しませるのぢゃ！　それも吉本ぢゃぞ？！　正しい大阪人のバイブルであり、聖地ではないか～！　大阪人としてこれほどの名誉はなかなかあるまい。

　なにはともあれ、チビ子、よくやった！　そして、これから八月後半、完全燃焼するつもりで突っ走れ！　同じやるなら、とことん楽しんでこ～い！！　母ちゃんは鐘と太鼓入りで応援しているぞ！！