丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

あとがき・・・のようなもの~砂の果ての楽園~

2009年06月03日 | あとがき・・・のようなもの
 まずは御礼を。新刊販売促進キャンペーンへのご協力、誠にありがとうございました。「砂の果ての楽園」を六日続けて連載という初めての試みでしたが、この期間非常にたくさんの方が訪問してくださいました。いつも閑古鳥が鳴いている当ブログにしては連日三桁のお客さんというのは滅多にないことです。お忙しい時間を割いて、ズドド~ンと重い小説にお付き合いいただいたこと、誠に誠にありがとうございました。

 さて、「砂の果ての楽園」ですが……。最初はこんなに重い話になるつもりはなく、もっと気楽なアラフォー恋愛話にするつもりだったんです。それが何故か、「大阪は踊る!」の合間を使って途切れ途切れで、それも行き当たりばったりで書き連ねていく間にこんなに暗くて重い話になっちゃいました。それも最初はブログに載せるつもりしてなかったのでワードで書いてしまったもんだから、いざブログに載せようと思ったら、どこで話を分けようかと悩みました。分けたいところで分けると、容量オーバーになっちゃって(汗)。普段、ブログに載せる話は最初からブログの新規投稿画面で作成しているのでこんな事はないんですけどね。次からはやっぱりブログ用はブログの書式で書くようにします。

 最近、私の周りでは同世代の独身女性が非常に多いです。共働きで子持ちの貧乏暇なし肉体労働者主婦から見ますと、彼女らは非常に美しいです。それゃまあ、稼ぎのほとんどを自己投資出来るのですから、子供に吸い取られている私らとは一緒にしてはいけないのでしょうが……。
 私も二十代の後半まで、自分は一生独身だろうと思っていました。作業療法士の道を選んだのも、一つには「一人で生きていけるように手に職をつけて」との思いもありました。まあ、人生は色々でして、途中で気が変わって、今の亭主と結婚しましたけど(笑)。
 一人暮らしをしている時、夜、布団の中から暗い天井を見上げているとあらぬ想像が沸き起こったものでした。「もしかしたら、今の私は六十歳で、定年退職して、一人でこうして寝ているのではないだろうか」……なんとも重くて、暗くて、寂しい思いを噛み締めながら、何十年後もこうして天井を見上げてるのだろうか。
 まったくもって、精神衛生上よろしくない妄想ですよ。でもきっと、ある程度の年齢に到って、一人で暮らしている人たちは多かれ少なかれ、こんな荒涼とした気分や、空虚な孤独感を味わっているのだろうと思います。そんなところに思いをはせながら書いたら、こんなことになっちゃいました。

 ただ、私がお話を作る時に一つだけ必ず心がけている事がありまして、それはどんな悲劇を書いたとしても「一縷の望みもない話は書かない」「最後には一筋の光明がある」という事です。ですから、主人公の宏美ちゃんに関しても、どん底を味わいながらも這い上がってもらいたいんですね……。開き直って、人生を突っ走る。うん、大事な事だと思いません?

 そんなこんなで書いた「砂の果ての楽園」ですが、楽しんでいただけたら幸いです。そして、お口直しに「大阪は踊る!」を購入していただくという事で(笑)、よろしくお願い致します。


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