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「身の丈」で豊かに暮らす ⑥ 辰巳 渚

2008-11-07 19:14:18 | 愛媛新聞より
「身の丈」で豊かに暮らす ⑥ 辰巳 渚

 今回も、「値段」について取り上げます。
お店では、客に「安い!」と感じさせ、買ってもらう仕掛けがたくさん
あります。例えば、ばら売りだと一個五十円のジャガイモを、六個入りで
二百四十八円と価格設定する。丸一個分以上もお得なのだから、
大袋入りを買うのが家庭の智恵というものでしょう。

 では、みなさんの中でジャガイモから芽を出させた経験がない人は
いるでしょうか。かつてわたしはしょちゅうでした。
「みそ汁の具はジャガイモに」と思い付き、野菜かごを開けると、
芽が伸びてしなびかけたジャガイモが二、三個転がっているのです。
ニンニク、タマネギ、キュウリも同じです。

 そんな経験から「大袋入り」への見方を変えました。
きょう、ポテトサラダを作るためにジャガイモを三個欲しい。
三個入り百四十八円と、六個入り二百四十八円の袋がある。
そんなとき、「一個当たり四十九円と四十一円とでは、四十一円のほうが
安い」と計算するのをやめました。ごく単純に「百四十八円と
二百四十八円とではどちらが安いか」を比較することにしたのです。

 「あす使えばいいから」をやめて、目の前の値札ときょう必要な量だけを
考えるようにしたわけです。その結果、我が家の台所で野菜が無駄になりこと
はなくなりました。お金も得、捨てる後ろめたさも消え、心も楽です。
それに、いつも古い野菜から使う必要もなくなり、料理がおいしくなって
さらにお得です。

 値段について視点を変えるだけで、無理なく無駄のない暮らしが
できるようになるのではないでしょうか。

 ほかにもわたしはビールを一カートンで買うのをやめました。
スーパーで、きょうとあすの分だけ買う。すると、それほど飲みたくない
ときには「きょうはやめた」、あるいは「もう一本飲むほどでもないな」と
消費する量が減ったのです。

 払うお金の総額は変わらないかもしれませんが、ビールのカロリーが
おなかの脂肪になるのも防げて、やっぱりお得なのです。
(マーケティングプランナー)



 うちは旦那さんと二人、野菜などは余らないようにするのが大変。
家族の人数が少なくなると、大量に買うということができない。
肉や魚は冷凍という手があるけれど、野菜はそうはいかない。
私も、必要な野菜を必要な量を買う・・ことに心がけていますけど
それでも、芽をだしたり、腐らしてしまうことがある。
より一層気をつけたいと思う。
無駄をなくす・・地球に優しいにも通じるでしょう。