吉原手引草(よしはらてびきぐさ)松井今朝子
弟137回直木賞受賞。
先日アマゾンで購入した本の一冊。
直木賞受賞作とは知らなかったので、帯に書いてあってびっくり
なんとなく『吉原』に興味があって、中味のことは解らずに
買ってしまった本なのです。
浅田次郎『壬生義士伝』は人に語らしながら物語が
進んでいくのですけど、この本もその手法をとったようです。
吉原の引き手茶屋内儀、この引き手茶屋を通さなければ大見世には
上がれない。舞鶴屋見世番、番頭、抱え新造、床回し。
吉原の大見世で働く人たちの弁。
そしてその客達、伊丹屋繁斎、小千谷縮問屋西之屋甚五郎、
蔵前札差田之倉平十郎・・弁。
この人々が語るのは、当代一の花魁 葛城さんの話。
葛城花魁が起した騒動について述べて行くのです。
語る中で吉原のしきたりにも触れているのですが、
小さな時の売られた来た女の子達。
そのお国言葉を隠すために、独特の廓言葉が使われたようです。
7~8つから仕込まれて、花魁になる。
小さな禿(かむろ)は花魁が養っているのですって、
そして、花魁が禿を仕込んで、一人前の花魁に育てる。
花魁は食事と部屋は提供されるが、それ以外は全て自分で賄う。
吉原はいろんなしきたりがあるらしく、その都度祝儀やかかり、
衣装代等を自分で補うのだからかなりの出費があったそうです。
こうした出費を手助けしてくれるお馴染みさんが
たくさいるほど花魁の地位は上がるのです。
でも、花魁だろうが見知らぬ男に身を売ることには
変わりがない、その苦は並大抵ではなかったでしょうね。
物語に戻ります。
葛城花魁は当代一の花魁。
身請け話も決まり、全盛期にあった花魁が忽然と姿を消してしまう。
その騒動の真相を探る若い男が多くの人たちの弁の中に
葛城花魁の生い立ち、秘密に迫っていくのです。
この人に語らすという手法は、私には読みやすく解りやすくて
好きですね。ついつい次はどうなるのと
かなりのハイペースで読んでしまいます。
ページ数は256ページ、一日で読んでしまいました。
読むのが遅い私としては、すごいことなのですよ
ちなみに禿(かむろ)と読みますけど、見ての通りはげって漢字ですよね。
私もえッって
でも、貧しい家から買われてきた子供達は
貧しい着物を捨ててしまうのと一緒に、
いったん頭を丸坊主にされるのだそうです。
そんな事も関係しているのでしょうか?
弟137回直木賞受賞。
先日アマゾンで購入した本の一冊。
直木賞受賞作とは知らなかったので、帯に書いてあってびっくり
なんとなく『吉原』に興味があって、中味のことは解らずに
買ってしまった本なのです。
浅田次郎『壬生義士伝』は人に語らしながら物語が
進んでいくのですけど、この本もその手法をとったようです。
吉原の引き手茶屋内儀、この引き手茶屋を通さなければ大見世には
上がれない。舞鶴屋見世番、番頭、抱え新造、床回し。
吉原の大見世で働く人たちの弁。
そしてその客達、伊丹屋繁斎、小千谷縮問屋西之屋甚五郎、
蔵前札差田之倉平十郎・・弁。
この人々が語るのは、当代一の花魁 葛城さんの話。
葛城花魁が起した騒動について述べて行くのです。
語る中で吉原のしきたりにも触れているのですが、
小さな時の売られた来た女の子達。
そのお国言葉を隠すために、独特の廓言葉が使われたようです。
7~8つから仕込まれて、花魁になる。
小さな禿(かむろ)は花魁が養っているのですって、
そして、花魁が禿を仕込んで、一人前の花魁に育てる。
花魁は食事と部屋は提供されるが、それ以外は全て自分で賄う。
吉原はいろんなしきたりがあるらしく、その都度祝儀やかかり、
衣装代等を自分で補うのだからかなりの出費があったそうです。
こうした出費を手助けしてくれるお馴染みさんが
たくさいるほど花魁の地位は上がるのです。
でも、花魁だろうが見知らぬ男に身を売ることには
変わりがない、その苦は並大抵ではなかったでしょうね。
物語に戻ります。
葛城花魁は当代一の花魁。
身請け話も決まり、全盛期にあった花魁が忽然と姿を消してしまう。
その騒動の真相を探る若い男が多くの人たちの弁の中に
葛城花魁の生い立ち、秘密に迫っていくのです。
この人に語らすという手法は、私には読みやすく解りやすくて
好きですね。ついつい次はどうなるのと
かなりのハイペースで読んでしまいます。
ページ数は256ページ、一日で読んでしまいました。
読むのが遅い私としては、すごいことなのですよ
ちなみに禿(かむろ)と読みますけど、見ての通りはげって漢字ですよね。
私もえッって
でも、貧しい家から買われてきた子供達は
貧しい着物を捨ててしまうのと一緒に、
いったん頭を丸坊主にされるのだそうです。
そんな事も関係しているのでしょうか?