姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

当たり前にやっていることこそ承認する

2021年07月09日 | 保健室コーチング

 

(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌(朱美)です。


今日のテーマは
当たり前にやっていることこそ承認する」です。


この週末は
保健室コーチング101第4講、
個人コンサル、グループコンサルで
オンライン三昧でした。

受講生さんの
可能性に感動した
2日間でした。

101講座では
講座のあと30分を
自由参加のフリートークタイム
としています。

その中で
「一部生徒に学年全体が
かき回され、教師も
手を焼いている」
という話題がありました。

この話題について
桑原の体験などをお伝えしました。

この話を聴いていた
別の受講生さんから
感想をいただきました。

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自分が中学3年生の時、
学年がものすご~く荒れていて、

毎日、教室から飛び出る生徒と
それを止めようとする
男の先生が廊下で乱闘していました。

漫画みたいに
血しぶきが飛ぶのも見ました。

残った女の先生が、
自分のクラスと抜けてしまった
男の先生のクラスをみるという
ある意味複式学級でした。

当時生徒だった自分自身は
精神的にへとへとになり

高校でがんばろうなどと
1ミリも考えたことはなく、

只々、穏やかな学校に行きたい…
と選んだ進路でした。

今日の講座後のフリータイムで
話題に出た学校のことについて

「普通の子、まじめにやってる子に、
目をかけてやらないといけない。」


という話で
40年以上昔の私が救われました。

あのへとへと感は、
「お前たち、えらいな。がんばってるな。」と
ひとこと言って欲しかったんだ!
と初めて気がつきました。

涙が出そうです。
今更ですが、あの頃の自分をほめて
あげることにしました。

自分の呪いがまた一つ
解けました(*^_^*)

ありがとうございました。

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何か問題が起きると
人間はその問題にばかり焦点を向け

「何とかしなくては!」
と思ってしまいます。

もちろんそれは大事なことです。

しかし、そちらに集中しすぎると

当たり前に
がんばっている生徒たちが

どこか置き去りにされて
しまう羽目になってしまいます。

当たり前のことを
当たり前にやっている子は
決してほめてほしくてやっているのでは
ありません。

しかし、大人は当たり前と思わず
ちゃんと承認する必要があります。

桑原が、教育困難校に
転勤した時

3年生が荒れていました。

2学期になってから
学年主任が

 

「当たり前にやっている子に
目を向けよう。

やんちゃやっている子の
注目してほしい気持ちも
大事にしつつも

それでも
ちゃんとやっている子の
学習をちゃんと確保しよう」


と、学年会で
その方針を話されました。

小さい中学校で
人員的に
決して余裕はなかったのですが

めざす方向性と
役割分担を明確にして
関わり方を変えました。

もう一つ別の事例。

数年前、受講生の学校から
講演を依頼されました。

やはり数名のやりたい放題の
生徒に振り回されている
ある学年への講演内容について

依頼してくれた養護教諭
(受講生)の先生が
同じことを言っていました。

「一部の生徒の行動に
理不尽な思いをし、それでも耐えて
がんばっている生徒もいる。

その子たちが報われない。

問題を起こしてしまう
生徒だけでなく

混沌とした状況の中でも
がんばっている生徒を
励ましたい」


とおっしゃっていました。

講演では
未来の自分の進路について
2年生こそが大事な時だよと伝えました。


自分が勤務した学校での
体験などを話し
ぶれることなく自分のすべきことを
コツコツやった子は

やんちゃな子の理不尽な暴挙に
耐えながらも

高校に進学した後
普通に授業ができることの喜び

高校での楽しい日常を
わざわざ話に来てくれたんだよと。

人生の体験が少ない
子どもにとって
今の状況がずっと続くと勘違いして

希望をなくしてしまいがち

でも、自分の未来に
希望を持ち続けることで
必ず今とは違う未来を
体験できるとちうことを


脳の科学とともに
お伝えしました。

その後、
講演後の学校のようすを
この養護教諭の先生から
お聞きしました。

ある日
廊下でやんちゃな子が
教師に反発し
暴れる事件が起きた。

これまでなら
感化された生徒が
廊下に出て
大騒ぎになっていたのが
 

誰一人相手にすることなく
黙々と授業に向っていた
ということでした。

中学2年生は
とても中途半端な時期。

一部の子に
同調してしまったり
まじめにやることに
意味を感じなくなるのは

ゴールが
決まっていないからというのも
ひとつの原因かなと
思います。

講演の内容が
何かしら
その学校の生徒さんの
心に届いたのかも
しれません。

ただ、それ以上に
講演後のその学校の先生方の
素晴らしい指導があっての
ことだと思います。


こんな体験から
101講座のあとの
問題提起にも
こんな提案をしました。

『2年生が終わる時
あなたはどうなっていたいのか
という問いかけをしてみては?』


生徒一人一人がそれを考え
学年(生徒・教師)全体で共有する。

そして、
そのゴールに向かうために
今、何をすればいいのかに
焦点を向ける。

生徒自身が考え
それを教師と生徒が
共有するという方法を
提案しました。


さきほどの感想は
その提案に対しての
感想です。

当たり前に頑張っていることこそ
ちゃんと承認してあげること

そして、希望の未来に
視点を向けることばを
かけること。

どうなりたいのかを
自分で決めること。


これは教師と生徒との
関係だけでなく

親子でも全く
同じだと思います。



それでは
今日も素敵な1日を!
 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2021年7月5日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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