ひまわりなお葬式・家族葬

お葬式・葬儀に関しての情報や考えていることをツラツラと書きます

残虐への接し方 死をも含む昔話と児童書籍

2005-07-05 14:53:35 | Weblog
「残虐への接し方 死をも含む昔話と児童書籍」

最近、といい始めて既に何年経つことか。
耳を疑うような事件が起こっていますね、残虐性の高い物の事ですが。
ここ数年ですでに またか と言ってしまいそうになる程の頻度で起こ
っているように感じます。

先日、偶々入った本屋で何を探すでなく本棚を見て回っておりました
、脳の活性や癒し、子供向けなのか大人向けなのかわからない絵本など
結構スペ-スを取って陳列されている本屋さんだったのですが、児童書
の棚もあり表紙絵の可愛さについ手にとって中を見ておりました。
字も大きく文字数も少ない本達だったのと、内容が気持ちにストレスを
与えない読みやすい物だったので、何冊か手にとり立ち読みさせていた
だきました。

その帰り道、ふと 昔の童話 昔話 御伽噺はもう少し暗い感じがあり
、もっと昔はさらにストレ-トな表現で残虐な結末が書かれていたよう
な気がしてきました。

見ている児童書や絵本の対象年齢が低かったのかもしれません、もう少
し興味を持って棚を見回せばそういった本もあったのかもしれません。
そんな程度の情報が元になった話ですが。
最近の残虐な事件、それも少年犯罪と分類される犯罪の報道で、お約束
のように話題になる、残虐な描写や内容が含まれる漫画や映画、ゲ-ム
の存在。 こんなに見たり読んだりしている物が事件に何かしらの影響
を与えているかの様に報道されるなか、幼少の頃に見聞きした怖い内容
の児童書や昔話については話が出ないのはなぜなのでしょう?
「そんな昔の体験はあまり関係無い」や、「ニュ-スにしても読者受け
する面白いネタじゃ無い」などと言われてしまうとそこで終わりなんで
すが、もしかしたら問題視されるほど残虐な内容が含まれる昔話を題材
にした児童書が存在しないのかと思ったのですが実際どうなんでしょ?

子供のうちに昔話や御伽噺の型をかり、例え話として悪い事への報いと
しての残虐、残酷な結末を話し、又それを行う世の中も含めて倫理感と
までは行かなくても、これはやってはいけない事なんだと覚えてもらう
役目があったのでは無いでしょうか?

宗教が心のありようについて語っていると感じる事がありますが、その
宗教も生活から離れだして随分経つと思います、そしてこの子供の頃に
読む本の内容変化。
何もわざわざ残虐な残酷な話を教える必要は無いのかもしれません、し
かし、もしかしたら子供の頃に身につけて欲しい倫理観、いえそこまで
ハッキリした物でなくても、人が嫌がりそうな行為に対し難しい理論は
無くても生理的に嫌う そういった心の芽生えのチャンスに接する機会
を減らしてしまっているのではないかと不安になりました。

もちろん影を理解して光を喜ぶような悪い事をを教えて良い事を目指す
のではなく 光をそのまま喜ぶように良い事を教えそれを真っ直ぐ目指
してくれれば有り難いのですがね。

最近の子供喧嘩の範疇から遠く逸脱していると感じる事件をみて、それ
も生死に関わる そしてそれを簡単に起こしてしまっているように見え
る事件を見ているとそんな不安を抱いてしまいますが、皆さんどうでし
ょうか?

この世の中には子供であっても、日々本当に生死をかけて戦う事を避け
て通れない子供達に付いても報道されています、でもそれは戦いであっ
てここで言う喧嘩では無い、日々の生活の中で起こる事件、理由も確か
に同情する内容である事も御座いますが、それにしても相手を殺す事を
やってのける、考えたり仕返しを妄想したりするだけでなく本当に手を
だしてしまう、そんな行動を起こす前にブレ-キとなる物は無かったの
かと なぜ無かったのだろうと考えてしまいます。

大人でさえ語れるほど宗教の中のいい言葉についての知識も無く、上手
く実体験を必要以上に生生しくならない様に頭で編集して話す事が苦手
だったりしたら 何をもって子供に話せばいいのでしょうか?

残虐を目的として作られたりするホラ-作品?は別として、ある程度の
物語がありその結果として残酷な物になっている作品があったとしたら
それを行き成り「この残酷な内容は悪い影響を与える」と遠ざけるので
はなく、なぜこの話は残酷な結果になったのかを話聞かせるのが大人の
役目だったのでは無いでしょうか?
もちろん 切り捨てる作品と話をする作品を何処で分けるかの判断は難
しい事だと思いますが、単純に全てを遠ざけるだけの行為は もしかし
たら大人の責任からの逃走ではと感じました。


この葬儀という仕事をする中で、死は個だけでなくその周りまで影響す
る物だと感じされられる事が多い為に、簡単に発生している様に感じる
生死に関わる事件に対し、不安を通り越して不満を感じております。
おそらく もっと色々調べて研究している方々が、どこかで詳ししい話
を書いているのかもしれませんが、日々の生活の中で抱いた不安として
書いてみました。


最後に念のため書きますが、
途中にも書いたように残虐な物や残酷な物を歓迎しているのでは無いで
す。
なぜこの残虐な行為がいけないのか、なぜこんな酷い結果になったのか
そういった説明をする努力も必要なのかなと感じたって事とが言いたい
だけです。 残虐な残酷な物が増えているようですが随分減っている部
分もあると感じたので、そのギャップが今の世に何か影響してないかと
思っただけの文章です。

http://www.funeral.co.jp/
コメント
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