壁屋の十勝情報

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アスベストについて

2006-03-24 17:52:33 | 住宅知識・仕事
 本日天気・・・ しかし!!午後からは
 いや~ やはり は良い 早く春が来て・・・


 今日は、講習会で朝からお勉強・・・ いやいや寝てはいませんぞ・・・ はっ いかんいかん・・・

 北海道の建設業は、冬季期間は出来る作業が決まっているので、この時期位までの間に、新技術やら講習やらで技術、知識向上を目指している私・・・ 眠いけど


 別に今日の講習で勉強した内容ではないけど、今回はアスベスト問題について・・・
 細かい資料を用意する時間がなかったので、今回は文章だけ


 現在、建設業界では、「耐震構造偽装問題」と、この「アスベスト問題」で大揺れ

 アスベスト・・・石綿(せきめん)とも言いますが、この石綿がすごく厄介。。
 よく、天然物は大丈夫 という考え方がありますが、この石綿は天然繊維鉱物であり、天然物です。ですが、人体に関して言えば猛毒有害物質でした。

 なぜ、「でした」。かと言うと、我々も有害物質であることを知らなかったのです。
 はっきり言えば、有害物質だと知ったのは、約10年位前です。
 それまでは、石綿は現場で日常的に使われていて、防塵マスクはしていましたが、今考えれば、多分、大量の石綿を吸っていると思います。

 では、石綿とはどんなものかと言いますと、石です。鉱物ですから石なのですが、その姿は繊維状になっていて、単繊維でいえば髪の毛の約5000分の1程度の細いものです。
 その様な鉱物が空気中にフワフワ浮いていても、眼には見えません。

 住宅や工場にも多数使用されています。

 石綿自体の特性として、断熱性、絶縁性、対磨耗性、そして加工性に優れ、かつ安い。というような夢の様な加工材でした。
 今現在でもここまで使い勝手が良い材料はありません。

 ただし、先にも書きましたが、猛毒有害物質だったのです。

 中皮腫という癌を聞いたことがあるでしょうか
 これは、石綿が原因で起きる肺の癌です。

 潜伏期間が以上に長く、約15~40年と言われています。ただし、いったん発症すると・・・・ あまり書きたくないので、ここまでにしますが、実際に、解体・斫(はつり)作業者や配管工、電気工等を中心に、中皮腫患者が増えています。


 この問題は、実は建設業に限った問題ではありません。

 実際に、小学校の体育館や教室に使われていて、使用中止になったニュースなんかを聞きます。また、石綿は不燃性が高いので一般家庭にも使用されています。

 あまり不安感を駆り立ててもいけないので、はっきりと言っておきますが、加工品。要するに、加工されたものであれば、問題はありません。
 ただし、その加工品を壊したりした時に、石綿が飛びます。

 昭和30年代から平成10年頃まではアスベスト(石綿)を使用していました。
 現在、その石綿除去の工事が行われている最中です。

 もしかしたら、我々の様な建築関連者は発病するかも知れません。
 ただし、だからと言って、悲観的ではないです。いつか、その中皮腫も克服できると信じていますし、発病しないかもしれません。
 発病したら考えます


 行政の周知、対策の遅れは、キッチリとしてもらいますよ(笑)・・・