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懐かしき和式トイレの意外な「効能」

2013年05月06日 09時58分25秒 | お役立ち情報
 健康診断の時期が近づくと、急に運動を始めたり、食事に気を遣い始めたり……。健康維持への意識はあるものの、実際には忙しくて何もやっていない人が意外に多い。米人気ライフスタイル雑誌「エスクァイア」の編集者、A.J.ジェイコブズ氏もその一人だった。しかし、海外でバカンス中に急病で入院したことを機に一念発起。「世界一健康になる」と決意し、最新健康法に次々と挑戦した──。100以上に及ぶ健康法体験を記録した同氏の著書『健康男』から、健康法の見極め方と実践法を学ぶ。第2回のテーマは「お通じ」。米国人の7割は生涯のうち1度は痔の手術を受けるという。そんな事態を避けるヒントが和式トイレにあった。

 あなたはトイレの個室に入った時、何をしていますか。トイレの個室は、独りになれる空間であり、物事に集中できるような気になる場所だ。数分の間、腸や肛門は一生懸命働くが、お腹から上の部分は基本的に暇なので、ついつい、本や雑誌を読んだり、携帯やスマホをいじったりしてしまう。そして、気がつくと「長っ尻」になることも珍しくないという人が多いのではないか。


 ちなみに、戦国武将の武田信玄はトイレで作戦を考えたり、書状をしたためたりしていたと伝えられている。信玄が住んでいた躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)のトイレは京間6畳の広さがあり、便器の周りに畳が敷かれ、水洗式だったそうだ。

 雑誌編集者のA.J.ジェイコブズも、トイレで雑誌を読むことをこよなく愛していた。「長っ尻」は古今東西を問わず、人はトイレの時間を有効に活用しようとしてきたわけだ。

 しかし、世界一ヘルシーを目指す男にとって、そこに、健康の大きな落とし穴があった。

 大腸の触診をしてもらうため、ニューヨークで有名な肛門専門医、レスター・ゴッテスマン博士のクリニックを訪ねたときのことだ。


 「そこに膝をついて。パンツを下ろしてうつぶせになって」とゴッテスマンは言った。
 僕は言われた通りにした。
 「どのくらい痛いです?」と僕は自分の肩越しに尋ねた。
 「そんなに痛くはないよ。痛いのがお望みなら別だけど」
 僕は半分鼻を鳴らし、半分笑った。肛門専門医になるにはこういう受け答えを10個以上暗記しないと試験に合格できないのかな、と考えた。
 検査の後(それは僕の「お望み」よりずっと痛かった)、診察室でゴッテスマンの説明を聞いた。僕は机を挟んで彼と向かい合っている。彼はちょっと難しい顔をしている。
 「トイレで本や新聞を読みますか?」
 「もちろん」と僕は言った。「みんなそうでしょ?」
 「やっぱりね。かなりひどい痔がありますよ。すごく大きくはないけど、小さくもありません」(『健康男』より)

 なぜ、トイレで本や新聞を読んでいると痔になりやすくなるのか。それは、1)本を読んでいると気が散って、トイレで座っている時間が長くなる、2)トイレで長く座っていると肛門管の静脈が膨らむ、3)この膨らんだ静脈が大きな痔になる、というわけだ。米国人の7割が生涯に1度は痔になるという。実際に痛みなどの症状を訴えて治療する人の数はもっと少ないが、痔核を保有している「潜在痔主(じぬし)」の数は日本でも同程度と言われている。
 ゴッテスマン博士のアドバイスは、ずばりこうだ。


 「トイレで小説を読まないことです。小説を書くのもだめ。その習慣を続けていたら手術を受けることになりますよ。痔の手術なんて楽しいものじゃありません」(『健康男』より)


 この忠告を受けて、ジェイコブズがたどり着いた結論は、「究極的に健康なトイレ習慣を目指すのなら、そもそも腰掛けるべきじゃない。しゃがまなくちゃいけない」というものだった。

 彼の独自のリサーチによると、腰掛け式のトイレが発明されたのは16世紀で、比較的最近のことだ。そして、そもそも「我々の体はトイレで腰掛けるようにはできていない。野外でしゃがむようにつくられている」という。

 腰掛けて排便するとしゃがんだ場合より腸にかかる緊張が大きく、痔ができやすくなる。この問題はいくつかの医学研究で取り上げられている。



 イスラエルの研究者たちは、プラスチック製容器の上にしゃがんでした人と、トイレに腰掛けてした人を比較した。しゃがんだ人の所要時間は1回当たり平均51秒。腰掛けた人はなんと130秒だった。しゃがんだ人は腰掛けた人より排便が楽だとも答えた。(『健康男』より)


 では、どうしたらいいのか。家の洋式トイレをなんとか「しゃがみ式」できないかと思案したジェイコブズは、ネットで画期的な製品を発見し、早速注文した。



 インターネットで補助具を見つけた。「ネイチャー・プラットフォーム」という名前だ。需要が多いのか、売り切れになっている。
 ともあれ僕は注文した。すると数日後にそれは届いた。折りたたみ式の金属フレームに白いプラスチック製の板が乗っていて、バレーボールぐらいの穴が開いている。組み立て式だ。自分で組み立てて、トイレにかぶせ、上によじ登り、そしてしゃがむ。要するに、米国標準のトイレを第三世界式の地面の穴に変えるわけだ。




ジェイコブ氏が使用している「しゃがみ式トイレ」。和式トイレを彷彿とさせる
 真ん中に穴が空いた座椅子のような補助具を、洋式トイレの便器を覆うように設置すると、「しゃがみ式トイレ」の出来上がりだ。


 トイレでしゃがむ光景は中年以降の日本人にはおなじみだが、座る方向は逆。当然、米国人のジェイコブズは「和式トイレ」のことを知らない。彼も彼の妻のジュリーもこのトイレを気に入ってしまった。確かに、トイレで費やす時間が短くなる効果があるし、「トイレで何かを読むのは危険なアクロバットと化してしまった。本なんて論外だ」と感想を述べている。


 最近、和式トイレを見る機会がめっきり減った。新築の住宅やビル、公共施設などには必ずと言っていいほど洋式トイレが採用され、古い建物の和式トイレもリフォーム時に入れ替えられ、和式比率は下がる一方だ。洋式トイレの経験しかない子どもも増えている。だが、ひょっとしたら将来、痔になる危険性を下げてくれるということで和式トイレが見直される時期が来るかもしれない。

(日経BP社 沖本健二)








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