11日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比55銭円高・ドル安の1ドル=77円70~80銭で取引を終えた。一時77円70銭と、6月1日以来ほぼ3カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が12~13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和を決めるとの観測が強まり、ドル需給の緩みを意識した円買い・ドル売りが出た。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが午前、2013年の米議会の予算協議次第では米国債格付けを引き下げる可能性があると発表した。ドルの信認が低下するとの観測が出て、円に対してドルを売るきっかけとなった。
ただ、円の上昇の勢いは限られた。6月1日に付けた円の高値である77円66銭に近づくと、日本政府・日銀による円売り介入の観測が強まり、上値を抑えた。
円の安値は朝方に付けた78円01銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=99円90銭~100円00銭で取引を終えた。ドイツ憲法裁判所が欧州の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性判断を予定通りに12日に下すと発表した。市場では「ESMは合憲とみなされる」との見方が多く、欧州危機回避に向け前進するとの期待がユーロ買いを呼び込んだ。
ユーロは対ドルで反発。前日終値の1ユーロ=1.27ドル台後半から、1.28ドル半ばに水準を切り上げた。一時1.2872ドルと5月14日以来約4カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた。米追加緩和観測や、独憲法裁判所がESMに合憲判断を下すとの期待がユーロ買い・ドル売りを誘った。米株式相場が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方からもユーロは買われた。
ユーロはチャート上の上値抵抗線とみなされていた1.2835ドル前後を上回ると、上昇に弾みがついたとの指摘があった。
ユーロの安値は1.2774ドルだった。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが午前、2013年の米議会の予算協議次第では米国債格付けを引き下げる可能性があると発表した。ドルの信認が低下するとの観測が出て、円に対してドルを売るきっかけとなった。
ただ、円の上昇の勢いは限られた。6月1日に付けた円の高値である77円66銭に近づくと、日本政府・日銀による円売り介入の観測が強まり、上値を抑えた。
円の安値は朝方に付けた78円01銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比20銭円安・ユーロ高の1ユーロ=99円90銭~100円00銭で取引を終えた。ドイツ憲法裁判所が欧州の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性判断を予定通りに12日に下すと発表した。市場では「ESMは合憲とみなされる」との見方が多く、欧州危機回避に向け前進するとの期待がユーロ買いを呼び込んだ。
ユーロは対ドルで反発。前日終値の1ユーロ=1.27ドル台後半から、1.28ドル半ばに水準を切り上げた。一時1.2872ドルと5月14日以来約4カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた。米追加緩和観測や、独憲法裁判所がESMに合憲判断を下すとの期待がユーロ買い・ドル売りを誘った。米株式相場が上昇し、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方からもユーロは買われた。
ユーロはチャート上の上値抵抗線とみなされていた1.2835ドル前後を上回ると、上昇に弾みがついたとの指摘があった。
ユーロの安値は1.2774ドルだった。