プロ野球の西武ライオンズが、アマチュア選手への不適切な金銭供与問題を受けて設置した調査委員会(委員長=池井優・慶大名誉教授)は、東京都内で記者会見を開き、高校・大学・社会人野球の監督ら関係者延べ170人に、選手の入団の謝礼として最高で1000万円の現金や商品券を渡していたことを明らかにした。
調査委によると、こうした金銭の授受は78年の球団創立から、05年6月のプロ野球12球団の倫理行動宣言前までの27年間に及んでいるという。
アマチュア野球の監督や関係者への謝礼金は、1人当たり10万円から300万円がほとんどだが、中には1000万円、500万円、410万円の支払いも1度ずつあったといい、アマチュア関係者から支払いを要求されたこともあったという。
また、すでに金銭授受が明らかになっている清水勝仁選手(早大野球部を退部)と木村雄太選手(東京ガス)以外の5人(外国人1人を含む)に対して倫理行動宣言以前に、契約前に計6160万円を渡していたことも発表した。
契約金や報酬金の前渡しや海外渡航の餞別金として、1人当たり約30万円から約2800万円の金銭を渡していた。
このうち2人に対しては、学生時代から計300万円を支給していた。
また学生をテストしたり、練習に参加させたりしたこともあった。
スカウトは調査委の事情聴取に対して、「他球団でも同じようなことをやっているのではないか。支払いが必要だと思った場面では、他球団に後れをとるわけにはいかない」と不正に及んだ理由を説明しているという。
プロ側から学生への金銭供与や高校・大学野球の監督らに対する支払いや、プロ関係者と学生との接触は高校・大学の野球部員や指導者らを対象にした日本学生野球憲章に違反する。
また、プロ野球12球団の実行委員会で申し合わせた新人に支払う契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を超えた支払いが、15人に対して計11億9000万円あった。
これらは、選手を担当するスカウトの判断で決裁に回されていたが、いずれも当時の球団社長ら管理職の決裁を得ていた。
同調査委では3月14日の発足後、延べ22人の西武球団関係者から聞き取りをするとともに、同球団の選手19人からも書面による調査をしてきた。今月20日に最終報告書を出す予定にしている。
西武ライオンズの太田秀和・球団社長(オーナー代行)は自身の進退について、「最終報告を受けて検討したい」と語った。
プロ球団の組織的かつ不正な金銭供与が、長期間にわたり行われていたことが明らかになったのは初めてだ。
調査委によると、こうした金銭の授受は78年の球団創立から、05年6月のプロ野球12球団の倫理行動宣言前までの27年間に及んでいるという。
アマチュア野球の監督や関係者への謝礼金は、1人当たり10万円から300万円がほとんどだが、中には1000万円、500万円、410万円の支払いも1度ずつあったといい、アマチュア関係者から支払いを要求されたこともあったという。
また、すでに金銭授受が明らかになっている清水勝仁選手(早大野球部を退部)と木村雄太選手(東京ガス)以外の5人(外国人1人を含む)に対して倫理行動宣言以前に、契約前に計6160万円を渡していたことも発表した。
契約金や報酬金の前渡しや海外渡航の餞別金として、1人当たり約30万円から約2800万円の金銭を渡していた。
このうち2人に対しては、学生時代から計300万円を支給していた。
また学生をテストしたり、練習に参加させたりしたこともあった。
スカウトは調査委の事情聴取に対して、「他球団でも同じようなことをやっているのではないか。支払いが必要だと思った場面では、他球団に後れをとるわけにはいかない」と不正に及んだ理由を説明しているという。
プロ側から学生への金銭供与や高校・大学野球の監督らに対する支払いや、プロ関係者と学生との接触は高校・大学の野球部員や指導者らを対象にした日本学生野球憲章に違反する。
また、プロ野球12球団の実行委員会で申し合わせた新人に支払う契約金の最高標準額(1億円プラス出来高払い5000万円)を超えた支払いが、15人に対して計11億9000万円あった。
これらは、選手を担当するスカウトの判断で決裁に回されていたが、いずれも当時の球団社長ら管理職の決裁を得ていた。
同調査委では3月14日の発足後、延べ22人の西武球団関係者から聞き取りをするとともに、同球団の選手19人からも書面による調査をしてきた。今月20日に最終報告書を出す予定にしている。
西武ライオンズの太田秀和・球団社長(オーナー代行)は自身の進退について、「最終報告を受けて検討したい」と語った。
プロ球団の組織的かつ不正な金銭供与が、長期間にわたり行われていたことが明らかになったのは初めてだ。