歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

財政再建策の件

2016-11-29 09:12:12 | 日記
薪を背負い、寸暇を惜しまず学問に励んだ二宮尊徳(金次郎)。
尊徳は、数々の疲弊した農村を復興させた指導者である。
現代風の言葉で言うと企業再建コンサルタントだ。
農村復興の際、いわゆる「リストラ」は行わなかった。
「この村は人口が多いわりに収穫が少ないから、何人か出ていけ」
というわけにはいかないのだ。

その時代の農村は、米はもちろん稗や粟、雑草、昆虫までも食べつくし、木の皮、家の壁や土まで口にするという惨状が記録に残っている。
「職」ではなく、「食」がなかったのだ。

そこで尊徳は、病気や怪我で働けない者を集め、おかゆを与えることにし、次のように語りかけた。
「皆さんの飢えはよく承知している。こんな薄いかゆでは飢えをしのぐことなどできないだろう。しかし今は国中に米がない。なんとか用意したかゆだから、不足に思わないでほしい。」

尊徳は、現状を包み隠さず正直に村人に説明し、その不足を詫びた。
誠心誠意、正直に説明されると、人々はいやいやながらも納得するわけだ。

これは現代の会社経営にも通じると思うのは、関口だけでしょうか?
会社経営は、順調な時だけではないはずだ。
万が一、皆さんの会社が危機的状況になった場合、従業員、取引先等にどのように対応すべきか。

厳しい財政事情をひた隠すのか。
それとも包み隠さず説明するのか。

ぜひぜひ皆さんの会社で、危機的状況を乗り越えたお話を聞かせて下さい。


4月から、健保料率と、雇用保険料率が変更になりました。
9月には厚年料率が改正予定です。
毎年数回、必ず改正される労働法令の改正に、対応できてますか。

建設業の方へ
28年6月から、「解体工事業」の業種が分離・独立しました。
「とび土工」の資格で、解体工事をすることはできなくなります。

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~中小企業の法務担当~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
〒221-0001
神奈川県横浜市神奈川区西寺尾3-3-20
℡&F 045-401-0842
携 帯 080-1174-9553
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理系的発想による経営戦略

2016-11-16 08:17:54 | 日記
明治政府の兵部省初代次官であり、日本陸軍の創始者である大村益次郎。
ペリーの武力による開国要求、倒幕、明治政府の樹立という激動の時代に生まれた益次郎は、もともと医者なのだ。

「物理と数学が分からなければ、世の中のことなど何も分からない」
が口癖の彼は、いわゆる理系男子なのだ。

彼は24歳で大阪の蘭学者、医者である緒方洪庵の適塾で学び、塾頭まで進む。
38歳で長州藩の士官学校博習堂で、洋学教授に就任。
兵学などを教える。

その長州藩と幕府との間で、第二次長州討伐が起こる。
幕府の大軍は、4方向から長州に迫ってきた。

益次郎は、自ら1000の兵を率いて石見方面に出陣。
対するこの方面の幕府軍は、1万である。
約10倍の兵力に、どのように立ち向かうのか?

益次郎は、偵察部隊を送りこみ、幕府軍の様子を調査させた。
「幕府軍は、縦に長く布陣しています」
偵察部隊は、士官学校の偵察の授業で益次郎が教えたとおり、適切に偵察活動を行い、詳細かつ的確な情報をもたらした。
「各部隊を個別に攻撃していけば、勝算はある」
と益次郎は確信する。

兵力の分散した幕府軍をうまく攻撃し、見事撤退に追い込んだのだ。

この事例は、中小企業の経営に応用できる。
中小企業は、お金も人材も大企業には及ばない。
しかしそれでも、工夫しだいで何とかなるのだ。

皆さんの会社は、大企業に全く引けを取りません。
それは益次郎のように、工夫を重ねているためでしょう。
ぜひぜひ皆さんの会社で実施している工夫を、教えて下さい。


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降格処分の件

2016-11-01 09:19:39 | 日記
皆さんこんにちは。
皆さんの会社では、降格処分をする際の基準はありますか?
今日は降格処分のお話です。

徳川七代将軍家継は、わずかな在任期間で死んでしまったため、江戸城では、後継者を選ぶ会議が行われていた。
かなりもめた末、紀伊藩主であった吉宗が選任された。

その吉宗が徳川8代将軍に就任した際、吉宗は、かつての信頼のおける御家人を「庭番(庭師)」に任命した。
植木や芝の伐採や池のコイの世話など、城内の庭の整備の仕事をさせたのだ。
つまり、降格処分である。

この降格処分は、江戸城の既存の重臣たちを安心させた。
自分たちの身分が、新参者に奪われることなく、安泰が保障されたからだ。

しかしこの庭番は、必ずしも庭の世話をしているわけではない。
江戸に屋敷を構えている大名などが、吉宗の実行した「享保の改革」に対し、どんな意見をもっているのか、調査しているのだ。
悪い言い方をすれば「スパイ」なのだ。
だからこそ、身分が発覚しないよう、表向きは庭番に任命した。

つまりこの降格処分は、処分を受けた者(吉宗の既存の重臣たち)も、処分を受けなかった者(江戸城の既存の重臣たち)も、納得するものだったのだ。

降格処分を下すのは、非常に難しいことです。
処分を受けた者も受けなかった者も納得するにはどうすればいいのか?
ぜひぜひ社内のキーパーソンである皆さんのお考えを、お聞かせ下さい。

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