歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

コレラに学ぶコロナ対策

2020-08-11 09:55:38 | 歴史に学ぶ人事経営論
ペリー率いる4隻の黒船が、幕府に対し、武力で開国を迫った。
当時の日本人にとって、この衝撃は大きかった。
かくして、西洋技術、航海術、医学などを学ぶべく、海軍伝習所が長崎に開設された。

しかし、西洋人たちがもたらしたのは、高度な技術のみではなかった。
長崎で疫病が、はやり始めたのである。
病人は、突然激しい嘔吐と下痢を繰り返し、みるみるうちに手足はしわくちゃ、体は干からび、1、2日のうちに死んでしまう。
コレラである。

コレラは江戸の町にも飛び火。
短期間の大量死により棺桶が足りず、酒樽に亡骸を納め、土葬用の墓地が足りなくなり、火葬に切り替えたのだが、それでも処理しきれず、品川沖で水葬にする有様。

当時の日本では、医学的な感染対策はほとんどなかった。
加持祈禱に頼り、疫病対策のお札を戸口に貼り、病気を追い払うべく、太鼓や鈴を鳴らしたという。

そういった状況下、オランダ海軍軍医のポンペが動き出す。
「キニーネとアヘンを配合した薬を飲み、入湯すること」
ポンペの努力は、漢方医の治療を上回る成果を挙げ、人々はポンペに信頼と尊敬を寄せるようになっていった。
そのポンペが、感染症対策として挙げたのは、次の事項だ。
・身体と衣服を清潔に保つ
・室内の空気循環を良くする
・適度な運動と節度ある食生活

意外なことに、日本人の衛生意識は、
明治になってから、しかも外国人により、もたらされたのだ。
つまり、コレラというピンチによって、手洗いなどの衛生習慣が、日本人に芽生えたのだ。

今まさに、コレラではなく、コロナが蔓延し、「新しい生活様式」に変化しつつある。
つまり、こういったピンチのときこそ、旧態依然のものを変え、新常識がもたらされるチャンスなのだ。
皆さんの会社では、何かを変えていますか?

最近、話題のテレワーク。
長所も短所もあります。
昨日今日、話題にあがった制度のため、
運用に不確実なところがあるのは事実ですが、
時代の先を行く制度を、試されてはいかがでしょうか?

運用には、就業規則の作成、改定が必要です。
遠慮なく、お声掛け下さいね。

~中小企業の人事・法務担当~
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