歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

腹心の部下について

2015-09-24 06:52:24 | 日記
皆さんこんにちは!相変わらず順調そうですね!皆さんの会社が順調なのは、皆さんがうまく上司をサポートされてらっしゃるか、又は皆さんを上手に
サポートしてくれる部下がいるからだと思うのです。

石田三成は、上司である豊臣秀吉を、よくサポートしたのだ。

ある年の雨季に、大阪城の管理下である淀川があふれ、堤が決壊した。
大阪城からこの光景を眺めていた秀吉は、譜代奉行を呼び、「何とかしろ」と命じた。

現場に急行した譜代奉行は、勢いよく流れる川の流れに圧倒され、「どうにも手が出せません」と弱音を吐いた。

そこで秀吉は三成を呼び、「お前が何とかしろ」と命じた。
三成は秀吉に、「水を防ぐために米俵を拝借いたします」と言った。
周りの者はびっくりしたが、秀吉は許可した。

三成は家来を集め、城の倉庫からどんどん米俵を担ぎ出させた。
「米俵をどうなさるのですか」と家来は聞いた。
「土嚢の代わりに使うのだ。今から土嚢を作っていたのでは間に合わない」

「しかし米の入った俵を、土嚢の代わりにするのですか」
三成はうなずいた。
とっさの知恵で、米俵を土嚢の代わりにどんどん決壊箇所に積ませた。

やがて水勢も収まり、川はいつもの穏やかさを取り戻した。すると三成は家来たちに告げた。
「村人に土嚢を作らせろ。そして土嚢一俵と米俵一俵を交換してやると告げろ」

「えっ」家来たちはびっくりした。
米は濡れてはいたが、乾かせば食べられる。
しかも村人達にとって、米など容易に口にできるものではない。
三成の頭はするどく冴えているが、心は住民思いだと家来たちは感じた。

しかし三成は、それが自分の発想だとは言わなかったのだ。
すべて主人である秀吉の発案であり、趣旨であると告げて歩いたのだ。

三成は、自分の一切を秀吉公に捧げようと思い立っていたのだ。

これは皆さんも同じではないでしょうか?会社の発展は、皆さんが上司を支えているか、または皆さんを支えてくれている部下がいるからなのです。


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マイナンバー制度の準備、進んでますか?
本制度は、会社の体質を大幅に変える必要がある大改正です。
10月から、待ったなしでスタートします。

1、制度の趣旨
・税金、社会保険料を公平に徴収し公平に給付するため
・行政間の情報を共有することで、行政事務の効率化するため

2、従業員に対して
・10月から市町村から簡易書留で郵送されてくるので、紛失等ないように注意喚起
・住民票の住所に送られてくるので、実際の住所と違う人は、変更するよう指導
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3、会社の注意事項
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(可能なら、漏洩防止のため、データではなく、紙ベースで金庫保管がベスト)
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(総務責任者のみがマイナンバーを扱い、総務部員等には扱わせないことがお勧め)
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 支店長等は、「事務取扱担当者」に該当し、刑事罰の対象となる
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社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
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提案が用いられるには

2015-09-08 08:04:16 | 日記
皆さんこんにちは!
みなさんは会議などで提案をすることがありますか?
みなさんの提案が用いられるためのは、秘訣があるのです。

徳川家が豊臣家を滅ぼすために戦った大阪の陣。
その大阪の陣の前、大阪城で豊臣家幹部による軍議が開かれていた。
徳川を撃退すべく、策が練られていたのだ。

兵法に明るい真田幸村は、城外での野戦を主張した。
単なる籠城では、勝ち目はないと考えたのだ。
籠城は、援軍が期待できる時に有効な作戦であり、今回のように援軍が期待できない戦では、利かないのだ。

幸村は、兵法孫子の言う先手必勝こそ大切と考え、徳川家の軍備が整わないうちに先制攻撃をしかけるべきだと主張した。

しかし豊臣秀頼の母淀君など豊臣家首脳陣は、籠城戦を譲らなかった。
故太閤秀吉が築いた大阪城に、絶対の信頼をおいていたのだ。

幸村がいくら城外戦を主張しても、取り入れられることなく、大阪方の方針は、籠城策に決定してしまったのだ。

その結果どうなったかは、歴史の事実のとおりである。

これは軍師の限界なのです。
豊臣家にとって、幸村は傭兵にすぎなかったのだ。

人事権も予算権もない、現代の経営コンサルも同じです。
意見を用いられるためには、まずは関係性の構築が大切なのです。
アドバイスは、信頼関係が構築されてから行うべきと思うのです。

どんなに良い経営戦略や方針を提案しても、採用されなければ意味がないのです。

会社において、みなさんの意見が採用されやすいのは、
みなさんが関係性を上手に構築されてらっしゃるからに違いありません。



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