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床紅葉の京都の寺 もみじを取り込め!

2010-11-22 11:48:45 | アイデア

今日は雨、晴天が続いた紅葉たけなわに、また別の趣を見せてくれるようだ。
水をさすと言う言葉はあるが、雨をさすと言う言葉は無い。それがもっともと思われたのが、今朝紹介していた「床もみじ」である。
いつものnhkニュースだったが、紅葉たけなわの古都京都の話であるが、その由緒ある古寺に樹齢数百年の風情あるモミジがある。その寺の庭を臨む板床はもう何百年も磨き込まれていて、ピカピカになっている。
ここでは、部屋の中から、その床に写った紅葉を楽しむと言う訳で、それを「床もみじ」と言うそうである。
ところが、姉が降ると、湿ったもみじが大きく垂れ下がって、床の高さに近づく。それが床に写って、晴天の日よりずっときれいになるそうである。雨の日でなければ見えない風情なのである。
もみじの話題が出るこの季節になると、も思うことがある。それは「もみじ玉」だ。数年前から、如何にして紅葉を家に取り込んで、もっと楽しむことはできないかな、なんて考えていたら、飛騨の酒屋に吊り下げられる「杉玉」のニュースが耳に入ってきた。
椙玉はご存知のように、酒屋に新種ができると、緑はつらつとした椙の葉を籠のようなものに押し込んで大きな球形の重い玉を作って玄関に吊るして、お客さんに知らせるものである。その青々とした溌剌さは、如何にも新酒の新鮮さを想像させ、酒好きはついつい釣られて暖簾をくぐってしまう。
その横に、同じくらいの大きさの、紅葉いっぱいの大きな玉があったら、とイメージした。
例えば、生け花などの会場の玄関に迎え花の上にこの「もみじ玉」があったら、ああ、秋の華展をやっているのだなと、通る人に知らせることができる。インパクトのあるいい案だと思う。
また、言い忘れたが、雨の紅葉は、表面の乾きが濡れて、色がより鮮やかになり、色の美しさが増す。(もみじ玉も水の中か、いつも表面を濡らす工夫が必要だろうと思う。この「もみじ玉」の造り方については、別の機会に述べるとして、)
雨のもみじ山や庭を晴天の日のように散歩することができたら、地面に落ちたもみじの色がより鮮やかになったのが楽しめることだろうと思う。たとえば、四方八方を透明ガラスで作られた回廊が、もみじの庭や山の中にあったら、きっと、その美しさが話題になると思う。
さて、これからが本題であるが、今回の床に紅葉を写し出すと言う「床もみじ」の話を聞いていて思い出したことがあった。
それは、以前、京都の友人から、独創的な建物のアイデアを求められ、床にもみじを写し出すアイデアを考えたことがあった。
もみじのきれいな庭に外観は古風な木造りの回廊を作る。普通、回廊は建物と建物を直線的に真っ直ぐにつなぐように造られるが、わざとz形にするのである。そして、z形の中央の回廊の中に床もも壁も全面鏡で覆われた三角形の万華鏡を造るのである。そして、その両端は透明ガラすの壁にして、中の障子等を開けると、もっとも美しいもみじが見えるようにする。
すると、回廊を歩く人は、前方のももみじが映された万華鏡の中を歩くことになる。また、帰りは、別のもみじの万華鏡の中を歩くことになる。
こうすれば、古風な外観からは、考えられない紅葉の世界が味わえることと思う。まだ私は、万華鏡の廊下と言う話は聞いたことがないが、どこかで造ってみたらいかがでしょうか?
現在ならば、プラスチックの鏡もあるから、それほど高価にならないと思います。また、平面さえしっかりしていれば、鏡同士のつなぎ目も気にならないと思いますが。
私は、何年か前、人の住まない山奥に一人住んだことがありましたが、その時の今頃の唯一のなぐさめは、きれいな紅葉でした。朝日に輝くもみじも、夕日に照るもみじもきれいでしたが、それよりも池の底に重なって落ちていたもみじが最もきれいだと、いつも思っていました。水が赤や黄色を長持ちさせているように感じました。
透明ガラスで浅い池を作って、その中へ落ちたもみじを入れて、ロビーなどに置いておけば、奥山の紅葉の風情を味わうことができると思います。さらに、滝など造って、(あるいは透明の太い管でもいいが)もみじを流したら、
まさに、ちはやぶる・・・たつたがわ から紅に 水くくるとは、と言う世界になるのではないか、
等々、久々の雨の紅葉の日のつれづれを述べてみました。失礼!


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