繰り返された過ち。

サンバー2号も走行13万kmを超え、いつOHしたか不明のブレーキが気になっていた。リアブレーキシリンダーは前回車検の前にOHしたけど、フロントは前に書いたようにブリードプラグが折れ込んでしまって、OHを先延ばしにしたまま、その後ブリードプラグも直したのに放置していたのだ。それに、冬タイヤに交換した時にフロントブレーキローターの当たりがだいぶ狭くなってるのも気になっていた。

ブレーキローターは去年のうちに買っちゃってあったんだよね。
現状不具合ないし寒いから交換とかやんなかっただけで。
サンバー1号の時はハブ穴59mmの26311-TA000だったけど、2号は60mmΦの26311-TA001(-TA002)相当の社外品を調達。

フロントをジャッキアップして、ジャッキポイントをウマで支える。

で、ホイール外して、右のブレーキローター。
一見まだいけそうだけど。

パッドキャリアを外して、ローターを裏から覗く。
写真イマイチでわかりづらいけど、裏は当りがかなり悪くなっている。
なお、普通はパッドキャリアを外す必要はない。

ということで、M8のキャップボルトを用意。ローター外すプーラーに使うのだ。
やわなボルトだと潰れたりなめたりするから、この12.9くらい強度ないと心配だ。

ローターのプーラー穴にキャップボルトをねじ込んで、ハブの嵌合部には5-56でも吹いとく。
ボルトがそれ以上ねじ込めないとこでぎゅっとトルクかけといて、ローターのハット部分の外周にハンマーでショックを与えると、ハブがじわじわ浮いてきて、またボルトが少しねじ込めるようになる。
これを繰り返すのだ。

ローターが外れた。

裏面の当たり。だいぶ狭くなってしまっている。

ローターの陰でなかなか見ることがなかったバックプレートは、かなりサビていた。

外したローター。表側はそこそこ当たっているけど、

裏は半分も当たってるかどうか。
1号の20万km走ったローターよりはマシだけど。

ローター外してスカスカになったとこで、キャリバを外してOHしよう。
例によって、ホースをつまんで流れを止めてから、バンジョーを切り離す。

バンジョーは養生しておこう。

調達してあったフロントブレーキのシールキットと、バンジョーのガスケット。

大惨事を避けるために、袋の中でキャリバにエアをかけ、ピストンを外す。

キャリバと部品をバラしながら水洗い。
写真はL型のピックで古いシールを外している。

水洗いしたキャリバ。
この後表面のこびりついた汚れやサビを落として、シールを組む。
分解時、前に折れ込んで交換した右のブリードプラグはよかったのだが、今度は左のブリードプラグを折れ込ませてしまい、また大変な時間をかけて外すハメになった。大変すぎて作業に夢中で、写真撮るの忘れた。

バックプレートもざっとサビを落として化粧直し。

調達したブレーキローターは、ハブと外周が黒で塗られていた。
ハブ部の黒がディスク面に少しはみ出ていたので、ブラシで削り落として、防錆油と共によく拭って脱脂する。

貫通のホイールナットを裏に使って、ローターをハブに押っつける。

キャリバを組み付けて、例によっての一人バキュームブリーダーでエア抜き。
念のため言うと、この写真のままだとピストンが出てしまうので、実際はパッドも組んでからエア抜きする。
左のブリードプラグは前に買ってあったトヨタ車用のが手持ちにあったのだが、何度やっても液漏れが止まらなかった。よく調べてみたら、ネジ山は同じサイズながら先端のテーパー部の径がスバル純正よりわずかに大きいようで、つっかえてしまってシート面に届かなかったようだ。ドリルを研いで調整したやつを作ってキャリバの穴の奥を慎重に刳り直し、なんとか漏れを止めることに成功した。こんなことしないで済むように、こういうとこは純正部品を使うのが賢明だな。

もちろんパッドも新品にする。
で、一度は組んでエア抜きもして、試運転したら、どうもペダルストロークが長いのだ。
もう一度ジャッキに上げて見てみたら、前回パッド交換したとき同様、キャリバピストンと反対側のアンビル側のパッドがわずかに斜めになっていて、アタリの付いてないそいつがペダルストロークを伸ばしてしまっているようなのだ。
パッドは、前回も今回も、元々組んであったとおりに復旧しているのだが、元々がそもそもおかしいんでないかこれ。

もう一度整備書をよく見てみる。図は右のキャリバを左前方から見ている。
図によると、パッドはバックプレート端部の凸がある側が、外側パッドは上に、内側パッドは下になるように取り付けられているようだ。
そういえばサンバー1号はそうだった気がする。

外側パッドを外して確認すると、左キャリバにRH(右手)の刻印のあるパッドが入っている。バックプレート端部の凸は下向きだ。

整備書どおりに組むと、パッドの着脱は内外が互い違いになる。

右のパッドセット。
下の丸い跡が付いてるのがキャリバ側で、上がアンビル側。どちらもRHの刻印が入り、パッドを向かい合わせにするとバックプレートの形状は内外逆になる。

整備書どおりに組んだ右キャリバ。
アンビル面とパッドは密着している。

同じく左キャリバ。
これが正しい組み方だな。

これまで俺は外したなりに復旧してきていたわけだから、誰かさんのやらかした組み間違いをずっと継承していたことになる。おかしいと思ったら何でもちゃんと確認しないとダメだってことだな。反省せねば。
写真はサビと汚れを落として化粧直ししたキャリパー全景。

新品のディスクも。
試運転の結果、ペダルストロークは正常で、ブレーキの効きもたいへんよろしかった。
読者諸兄もご注意されたい。

ブレーキローターは去年のうちに買っちゃってあったんだよね。
現状不具合ないし寒いから交換とかやんなかっただけで。
サンバー1号の時はハブ穴59mmの26311-TA000だったけど、2号は60mmΦの26311-TA001(-TA002)相当の社外品を調達。

フロントをジャッキアップして、ジャッキポイントをウマで支える。

で、ホイール外して、右のブレーキローター。
一見まだいけそうだけど。

パッドキャリアを外して、ローターを裏から覗く。
写真イマイチでわかりづらいけど、裏は当りがかなり悪くなっている。
なお、普通はパッドキャリアを外す必要はない。

ということで、M8のキャップボルトを用意。ローター外すプーラーに使うのだ。
やわなボルトだと潰れたりなめたりするから、この12.9くらい強度ないと心配だ。

ローターのプーラー穴にキャップボルトをねじ込んで、ハブの嵌合部には5-56でも吹いとく。
ボルトがそれ以上ねじ込めないとこでぎゅっとトルクかけといて、ローターのハット部分の外周にハンマーでショックを与えると、ハブがじわじわ浮いてきて、またボルトが少しねじ込めるようになる。
これを繰り返すのだ。

ローターが外れた。

裏面の当たり。だいぶ狭くなってしまっている。

ローターの陰でなかなか見ることがなかったバックプレートは、かなりサビていた。

外したローター。表側はそこそこ当たっているけど、

裏は半分も当たってるかどうか。
1号の20万km走ったローターよりはマシだけど。

ローター外してスカスカになったとこで、キャリバを外してOHしよう。
例によって、ホースをつまんで流れを止めてから、バンジョーを切り離す。

バンジョーは養生しておこう。

調達してあったフロントブレーキのシールキットと、バンジョーのガスケット。

大惨事を避けるために、袋の中でキャリバにエアをかけ、ピストンを外す。

キャリバと部品をバラしながら水洗い。
写真はL型のピックで古いシールを外している。

水洗いしたキャリバ。
この後表面のこびりついた汚れやサビを落として、シールを組む。
分解時、前に折れ込んで交換した右のブリードプラグはよかったのだが、今度は左のブリードプラグを折れ込ませてしまい、また大変な時間をかけて外すハメになった。大変すぎて作業に夢中で、写真撮るの忘れた。

バックプレートもざっとサビを落として化粧直し。

調達したブレーキローターは、ハブと外周が黒で塗られていた。
ハブ部の黒がディスク面に少しはみ出ていたので、ブラシで削り落として、防錆油と共によく拭って脱脂する。

貫通のホイールナットを裏に使って、ローターをハブに押っつける。

キャリバを組み付けて、例によっての一人バキュームブリーダーでエア抜き。
念のため言うと、この写真のままだとピストンが出てしまうので、実際はパッドも組んでからエア抜きする。
左のブリードプラグは前に買ってあったトヨタ車用のが手持ちにあったのだが、何度やっても液漏れが止まらなかった。よく調べてみたら、ネジ山は同じサイズながら先端のテーパー部の径がスバル純正よりわずかに大きいようで、つっかえてしまってシート面に届かなかったようだ。ドリルを研いで調整したやつを作ってキャリバの穴の奥を慎重に刳り直し、なんとか漏れを止めることに成功した。こんなことしないで済むように、こういうとこは純正部品を使うのが賢明だな。

もちろんパッドも新品にする。
で、一度は組んでエア抜きもして、試運転したら、どうもペダルストロークが長いのだ。
もう一度ジャッキに上げて見てみたら、前回パッド交換したとき同様、キャリバピストンと反対側のアンビル側のパッドがわずかに斜めになっていて、アタリの付いてないそいつがペダルストロークを伸ばしてしまっているようなのだ。
パッドは、前回も今回も、元々組んであったとおりに復旧しているのだが、元々がそもそもおかしいんでないかこれ。

もう一度整備書をよく見てみる。図は右のキャリバを左前方から見ている。
図によると、パッドはバックプレート端部の凸がある側が、外側パッドは上に、内側パッドは下になるように取り付けられているようだ。
そういえばサンバー1号はそうだった気がする。

外側パッドを外して確認すると、左キャリバにRH(右手)の刻印のあるパッドが入っている。バックプレート端部の凸は下向きだ。

整備書どおりに組むと、パッドの着脱は内外が互い違いになる。

右のパッドセット。
下の丸い跡が付いてるのがキャリバ側で、上がアンビル側。どちらもRHの刻印が入り、パッドを向かい合わせにするとバックプレートの形状は内外逆になる。

整備書どおりに組んだ右キャリバ。
アンビル面とパッドは密着している。

同じく左キャリバ。
これが正しい組み方だな。

これまで俺は外したなりに復旧してきていたわけだから、誰かさんのやらかした組み間違いをずっと継承していたことになる。おかしいと思ったら何でもちゃんと確認しないとダメだってことだな。反省せねば。
写真はサビと汚れを落として化粧直ししたキャリパー全景。

新品のディスクも。
試運転の結果、ペダルストロークは正常で、ブレーキの効きもたいへんよろしかった。
読者諸兄もご注意されたい。

