老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1464;突然の電話

2020-03-22 06:14:11 | 老いの光影 第6章 「老い」と「生い」
突然の電話

昨日、蒲団に入り
時計の針は22時を回っていたたどうか
スマホが耳もとで鳴りだした。

葭田婆さんの息子嫁の名前が表示され
「どうしました?」と話しかけると
「夫が亡くなった・・・・」

思いがけない知らせに吃驚し
「ご愁傷様」の言葉もでなかった。
突然脳梗塞に襲われ、手術をしたが
回復に向かわず老母親より先に逝ってしまった。

彼女は「まだ信じられない、夫が死んだなんて・・・・」
「そうですよね。自分も信じられないです」
夫の死を受け入れることができない彼女。
姑には息子の死をまだ話せない、と。

人間の死はいつ訪れるかわからない。
人間は、「死」を前にすれば、無力な存在であり
ただ悲しむだけである。
死を悼み悲しみ
その悲しみ(喪失感)を乗り越えて欲しい、と
心密かに願うことしかできない。

その夜、なかなか眠りにつけなかった・・・・

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