老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

789;雨あがり

2018-06-28 13:06:49 | 春夏秋冬
雨あがり

雨あがりの朝
田舎の農免道路を散歩
蛙、ミミズの死骸が
あちこちに
へばりついている
志賀直哉の『城の崎にて』を連想した
蜂、イモリ、鼠の死
首に串が刺さった鼠が石を投げられ
死の恐怖に遭遇

静かに死ぬ
そう願いたいものだ


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2 コメント

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理想の最期 (住吉さくら)
2018-06-28 16:41:48
星光輝さま、こんにちは。
・・・蛙・・・ミミズ・・・
他にもセミやバッタ、コオロギ・・・
いろんな生き物の亡くなった後の姿がありますよね・・・
人間にはそれぞれの人にとっての「理想の最期」があると想います。
他の生き物にもあるのかもしれません。
ただ、「理想の最期」を迎えられる生き物はとても少ないと想います。
・・・ご飯を食べられなくなったり暑さで水分を失ってしまったり寒さで凍えてしまったり・・・
そして「理想の最期」を迎えられるものが少ないのは人間も同じだと想います。
私は介護福祉士の専門学校に通っていた事があります。
その時に、「理想の最期」を迎えられる人は殆どいないのではと想いました。
自分の家で、いつも寝ているベッドの上で、いつもかけているお布団の中で静かに、安らかに最期を迎えたいという人が多くても、実際には施設で最期を迎えられる人もたくさんいますし、病院で最期を迎えられる人もたくさんいます。
ベッドの上で最期を迎える事すら出来ない人もたくさんいます。
「理想の人生」を生きる事ができる人も少ないと想いますが、それでもきっと誰もが「せめて理想の最期を迎えたい」と想うでしょう。
私もそうです。
ですが、それが叶わない人が多い事を想う時、「理想の最期」を迎えられる事の大切さを想います。
「生き方」も大切にしたいですが、それと共に「死に方」も大切にしたいと想いました。
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生死一体 (星光輝)
2018-06-28 21:51:37
住吉さくら 様

「理想の最期」とは?
人間何処で死ぬか
最期に映る風景は

さくらさんが綴られたように
「生き方」は「死に方」であり
「死に方」は「生き方」でもある
生死は硬貨の裏表のようなもの

最近の社会の風潮
平気で関係ない人を
刃物や拳銃で殺す
生命を大切にしないのは
犯罪者だけではない

人間を大切にしない政治や社会
政治が悪い 社会が悪い と片付けてしまうのは簡単だが
死は他人事(ひとごと)であり
死は自分には関係なく無縁である
死は考えたくもない
でも人間の生命は有限であり
人間生れた瞬間から死に向かって生きている
死なない人はいない
誰もが死ぬ
学校でどれだけ死に関する教育がなされているか
死を忌み嫌い
意識のなかから死を遠ざけようとする大人

老いを迎え 齢を嵩ねゆくほど
死を意識してしまう
老いの両隣りに
病と死がへばりついている

なんだかまとまらない文になり ごめんなさい

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