老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

痛いほど生命を感じる

2022-02-09 05:00:45 | 空蝉

今年の冬は降雪、積雪が多い

1800 痛いほど生命を感じる

人はオギャーと産声をあげた瞬間から
死に向かって生きる。

日々時間に流され
自分にも死がやって来ることを忘れている。

人は、老い、病み、死に直面したとき
生命や時間の大切さを痛いほど感じる。

老いた今
時間の流れは緩やかではあり
夜明けの刻は知らぬ間に忍び寄り訪れる。

陽に照らされた老体は
影まで曲がって映る。

頭髪は薄くなっても
頭のなかは薄くならないようにしたいものだ
腰が曲がっても心まで捻れてはならない
大した用事はなく急ぐこともない
犬に連れられ散歩をしている老いびと

老いた躰ではあるけれど
春風のように小さな幸せに出会える、と


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