平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

逃げた女房と「勝っても負けても」にみる支持の岩盤。

2006年10月19日 | スポーツ
親愛なるアッティクスへ

最近、ホークスファンからはホークス批判していると言われ、阪神ファンには阪神侮辱したと言われ(ナイターとビールとちゃぶ台  昭和男の独り言 「中身を見ずして器を見る野球ファンにお遊戯が嫌い的見方・後編。」参照)、おまけに、イスラム教徒からまでイスラム教侮辱したと言われました・・・。

決して、侮辱などしてませんよ。
何でそんな話になるのか、マジ、頭抱えてます。


福岡ドームホームランが出たときに出る巨大ホークス人形です。)

今どきの野球ファンも、何だか、宗教みたいに思えてきましたね。
「選手(教祖)様のされることに注文などつけてはいけない」みたいな。

(上の画像は、普段は、こう(←)なっています。)

ということで、当然、モチベーション下がりっぱなしです。

と、思っていたら、先日、私の方が、少し、考えさせられる話が朝刊の片隅に載ってました。
そのコラムを担当した記者氏は、東京からの赴任者であるようで、曰く、
「週1回、ワイシャツを預ける近所のクリーニング店は、プロ野球ソフトバンクのファンである。ここでは珍しくもないのだろうが、店内に選手のサインや写真が飾られ、試合のある日は大声で呼ばないと、店頭に出てこない。」と。
(まあ、よくある光景です(笑)。)
で、問題はその後です。     
「東京から福岡に赴任して、当地のホークス人気に驚かされた。パ・リーグプレーオフ敗退にも、激励の声が目立ち、支持の岩盤が厚いような気がする。一方、球界の人気を誇ってきたジャイアンツは、試合中継の視聴率低下に直面している。チームの弱さもあるだろうが、「勝っても負けても」という層が意外に少なかったようだ。」と・・・。
なるほど・・・と。

私は、どのチームもこき下ろしていたつもりはなく、敢えて、問題点指摘してきたつもりだったのですが、ファンの方からは、先述したような「選手様のされることに・・・」という批判を受けました。
でも、この記者氏の話を聞くと、「激励の声が目立ち・・・」「勝っても負けても」・・・という点では、批判された方のご意見にも、もっともなものがあるように考えさせられました。

思えば、この点で、私には思い当たることがあります。
私が子供の頃、福岡には、西鉄ライオンズという球団がありました。
が、当時は、すでに、チームはかつての輝きはなく、球団はボロボロで、チームはまるで勝てない状態・・・。
で、あれほど、熱狂していた福岡のファンですが、掌を返したように誰も球場に足を運ばなくなりました。
その為、球団経営は一層、厳しくなり、結果、太平洋クラブライオンズから、クラウンライターライオンズを経て、現在の西武に買収され、福岡を去ったわけですが、ところが、去る・・・となったら、突然、自称ファンなる人たちが、山のように湧いてきて、「ライオンズを返せ」なんて歌まで出来る始末・・・。
まさしく、近鉄の終わりのときなど、デジャブを見ているような気がしましたよ。

「無くなると 聞いた途端に ファンになり」 平太

で、一度、自称横浜人の友人と、福岡ドームにダイエー対日ハム戦だったかを見に行ったことがあるのですが、そのとき、試合は、ダイエーが負けたのですが、帰途、その友人が、突然、、「何で、負けたのに、皆、淡々と帰ってるんだ!」と言いました。
「悔しくないのか?」と・・・。
で、その時の私の答え。
「おまえも、一度、女房に逃げられてみたら、有り難みがわかるよ。」と(笑)。
まあ、今となっては、ライオンズが福岡を去ったときのこと、福岡に球団がない時代のことを知っている人も少ないんでしょうけどね・・・。

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