平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

大嶺投手のロッテ指名に見る高校生ドラフトの在り方。

2006年10月02日 | スポーツ
親愛なるアッティクスへ

今年も、我が福岡ソフトバンク・ホークス優勝は厳しそうですね。
(↑は、福岡市南区出身、日本ハム 新庄選手福岡ドーム最後の打席です。)

一位通過どころか、日ハムとの2連戦に2連敗して、日ハムの一位通過の立役者となり、これではファーストステージに勝ち残らない限り、福岡ドームでのプレーオフも無いという・・・。
でも、三位が決定した以上は、頭を切り換えて、文字通り、「能ある鷹は爪を隠す」・・・ってところを見せて欲しいんですけどね。
まあ、今の沈滞ムードを見ていると、いずれにしても、かなり、厳しい局面にあるようには思えますが・・・。
おまけに、高校生ドラフト一位指名予定だった八重山商工大嶺投手まで 「ロッテ突然の指名」にさらわれるし・・・。
大嶺投手は、この番狂わせショックの色を隠せないようで、泣いていたとか、野球部の監督はロッテのスカウトからの電話には出てない・・・なんて話も聞いております。
で、これを見てて、少し思ったんですけど、ドラフトの朝、大嶺くんはテレビの電話取材に答えてたんですよね。
私も見てましたが、そのとき、「希望の球団は?」と聞かれ、「特にありません。どこにでも行きます」と答えてたんですよ。
大人が、「後々、敵を作っちゃいかん」とか、「最初から生意気なイメージをつくらないように・・・」「指名されればどこの球団にでも行きますと言え」などと、色々、知恵付けるんでしょうけど、本人に、はっきりと希望球団を言わせていいと思うんですよね。
もしや、ロッテの担当者も、その番組見て、勘違いしたのでは・・・って。
だって、今まで、ロッテは全然、指名・・・なんてこと言ってなかったわけですから。

ホークスは、高校生のドラフトでは、古くは1993年宇和島東高校平井正史投手を相思相愛で指名するはずだったにも関わらず、オリックスが突然、これを指名し、さらわれたという過去があります。
また、同じく、新垣渚投手(現ソフトバンク)を獲得するはずが、オリックスが突然指名して、新垣投手はこれを拒否したため、挙げ句、オリックスの三輪スカウト自殺するなんて事件もありましたよね。
さらに、昨年も一位指名予定者が、突然、指名した日ハムに持って行かれるし・・・。

平井投手の時だったか、新垣投手の時だったか、「パ・リーグは人気がないから、なかなか、良い選手が取れない。だから、社会人・大学ドラフトになると、自由獲得枠逆指名では取れる選手がいなくなるし、取っても入団拒否にあう可能性が高いから、拒否権がない高校生に集中せざるを得ない」という話を聞いたことがあります。
なるほど、確かに、これまで、ホークスと相思相愛だった選手を突然、指名したのは、すべて、パ・リーグの球団です。
巨人や阪神の指名する選手をパ・リーグの球団がドラフトで交渉権を得たとしても、入団拒否にあう可能性も高く、であれば、同じパ・リーグのホークスが指名する選手なら、それよりは、幾分は、拒絶反応も多くないのでは・・・と考えたとしても不思議はないでしょうね。

でも、だからこそ、もう少し、高校生の側にも、希望球団を言わせ、「そこじゃなければ、進学する」などという脅しをかけるくらいの対抗措置を認めてやるべきだと思うんですよ。
以前のウェーバー方式のドラフトの時は、指名される側にも、そういう風潮があったように思うんですけどね。

高校生ドラフトに自由獲得枠を認めないのは、ノンプロに来る選手が少なくなることを危惧したノンプロ側からの申し入れだったとも言いますが、そのノンプロ側だって、シダックス撤退を表明したように、数は減っているわけですし、今更、そんな心配いらないように思えるんですけどね・・・。

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