平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

草木も芽吹く季節、我、何処へ向かう・・・

2005年03月30日 | 思想・哲学
親愛なるアッティクスへ

先般来、申し上げております方向呈示の件、やっと、的確な表現が見つかりました。
「戦略から戦術を導くことは出来ても、戦術の積み重ねが戦略を形作る事は少ない。」
戦闘→戦術→戦略→目標→目的
これらをつなげた物こそが方向性であり、これに一貫性を持たせるには上位を決定する必要があり、その為には思想という物の裏付けが必要。

孫正義という人が凄いと思うところは、先に目的地を明らかにすることです。
ピンポイント物事の本質を見抜く能力と言ってもいいのかもしれません。
彼ほどにはっきりと、「どこに向かうんだ!」と言うことを表明したオーナーはいないように思えます。
皆、積み上げていく課程で目的地が見え始めることはあっても、孫さんのように先に目的地を示し、逆にそこへ行く為にはどうするということを、あそこまではっきりと明示できる人は始めてみました。
当たり前のように見えて、これは本当に凄いことです。
具体的に言うならば、「世界一の球団にする。」→「選手の年俸はもっと上げていい。」「給料でアメリカに負けていたら、日本のプロ野球はアメリカの二軍になる。給料はアメリカ並みにして向こうから優秀な選手を逆に呼ぶべきだ。」「ドラフトもウェーバー制にする必要はない。」→「それで黒字に出来ないのは経営者の泣き言」→「黒字に出来ない企業には退場してもらうべきだ。」etc・・・。
私もこれほど明確に目的地を指し示し、そこへの道を明示する経営者は始めてみました。

大軍の統帥とは方向明示して、後方整備する。」と言いますが、これほどの方向感覚を持っているのは、日本では吉田茂以来じゃないですか?!
もっとも、中内ダイエーが来たときと、少しバブリーな雰囲気は似てなくもないですが・・・。

顧みて、我、何処へ向かおうとしているかと問われたなら、道は見えず。
嗚呼、我が身の愚鈍が嘆かわしい・・。

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怖れ入谷の鬼子母神!

2005年03月29日 | 歴史的教訓
親愛なるアッティクスへ

子供が事件起こして親が謝罪しているシーンがよくありますよね。
あれって、みんな、被害者の視線ですけど、加害者側になることもあるんですよね。仮に長男が被害者だったとしても、ひょっとすると次男が加害者になるかもしれないし。
「詰め寄るも かばうも共に 親心」 平太郎

最近の若いカップルは入籍なんて紙切れの問題だからとか言って、国家が私たちに干渉するなんて・・・という感じですが、では、あんたらは住民票や戸籍謄本などの行政サービスを受けていないのか?と言いたいです。
結婚から25年(でしたっけ?)で夫から妻への贈与が2000万(でしたよね?)まで無税になる特例などがありますが、結婚しているかどうかを役所の窓口の赤の他人にどうやって認めさせるのか?
婚姻届という紙切れしかないのではないか?
私はしょっちゅう感じています。

ユダヤ人ほど、国家を持たない惨めさを味わってきた民族はないと言いますが、日本人は島国ゆえに国家というものが自然に形成されてきたという側面が有るからか、そういう面にもともと鈍感になる資質があると思います。
そこへ持ってきて、半世紀前の苦い体験から国家軽視という、行きすぎたものになっていると思います。

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地震見舞い御礼

2005年03月27日 | 時事問題
親愛なるアッティクスへ

地震の件、ご心配をお掛け致しました。
まさか、自分が地震で心配されるとはにも思ってませんでした。
これが大多数の福岡人の感想だと思いますが、それだけに皆、どういう心構えだったかがおわかり頂けると思います。
休日の午前中だったのが、不幸中の幸いで、あれが平日、もしくは午後だったら、けが人は軽く200人くらいは増えたのではないでしょうか。

当日朝、私は女房子供が近所の友達とボーリングに行くというので、久々に一人でくつろげるとばかり、DVDに撮りだめしていた映画でもみようと、コーヒーメーカーに水を汲んで、テレビの前に座ったところ、ぐらぐらっと来ました。
大して驚きはしなかったのですが、10秒くらい続いたでしょうか、これ以上大きくなったら、さすがにまずいなと考えて、廻りを見渡し、とりあえず、下敷きになるようなモノはないなと確認したところで、地震が収まりました。
立っていられるような状況ではなかったですが、家の中のモノは何一つ落ちませんでした。(もっとも、夕方になって、座敷を開けたら、そこだけ置き時計、額などが散乱してましたけど。)
で、テレビを付けて、女房にメールを送ったら無事だということだったので、仕切り直しに、また、コーヒーにスイッチを入れようとしたら、突然、にぎやかに声。いきなり、女房たちが帰ってきました。
上記の通りの理由で、私としてはそれほど大地震という印象はもってなかったのですが、さすがに安普請(?)のボーリング場、結構、揺れたそうです。
こっちは、ちょっとは揺れただろうけど、そのまま続けてボーリングやってるもんだとばかり思っていたので、「あれ?帰ってきたの?」って感じで意外でしたが・・・。
さすがにちなみに、ボーリング代はただになったそうです。

ただ、今回の地震で私の印象に残ったのは、ニュースというのはこうやって作られていくんだなというものでした。
不謹慎でしょうが、初めて自分がニュースを内側から見る立場になって、そう思いました。
沖合が震源地だっただけに、沿岸部の埋め立て地や震源に近い島などは、実際、家屋倒壊、道路陥没、通行止めなども含め、被害が大きいところもあったし、決してそこに嘘はないのでしょうが・・・。
実際、今朝は、普通にセールスの電話かかってきましたよ。博多弁で。
それに、昨日の全国ニュースのトップは海賊人質解放でしたし。
まあ、こちらも我が福岡県と言えばそれまでなんですが・・・。

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