平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

ドラマ「半沢直樹」のラストシーンに思う小林一三の名言

2013年10月19日 | 文学芸術
実は私・・・、今流行の「あまちゃん」「半沢直樹」「ショムニ」も、どれも見てませんで、まったく流行についていけておりません。
唯一、見ているのは「八重の桜」だけですが、これも最近は単なる同志社の宣伝動画みたいになってきてますので(企業のHP内にありそうな創業物語動画みたいな・・・。)、西南戦争の回も終わっちゃったし、このままの流れなら見なくなるでしょうね。
この点で、以前、「歴史ドラマは中央の有名人が絡まないと、単なる地方の郷土史になってしまう。それだと関係ない地方の人には興味が持てない」と言った人がいましたが、確かにそういう傾向はあるんでしょうね。
そう考えれば、良い悪いではなく、明治の頃に地方の学校に在籍していた人が誰かなんて、普通はなかなか興味を維持してもらうのは難しいですよ。
何かしらスパイスを活かさないと・・・。

ただ、そうは言っても、家族は見てますので、時々、私の意志には関わりなく点いている時があり・・・。
従って細切れには見ているので、何となくストーリーは頭に入っております。
で、昨日もたまたま、食卓でドラマ「半沢直樹」が点いており、最終回だけ、別に見るともなしに見てしまいました。

で、その最終回の最後のラストシーンですが、これを見たうちのガキが「何で?さっぱりわからん」を連発しておりました。
でも、私的にはバレバレでしたよ。
ドラマ特有のどんでん返し・・・という観点から言えば、少し引っ張りすぎましたね。
もう少し、前振りなしに、いきなり結論のシーンに飛んでも良かったんじゃないですか?

で、そのことはさて置いて、このラストの展開、他にも結構、「なぜ、こうなるのかわからない」という声がありましたので、少し解説しますと、こういう人事は昭和の財界人事では実際にあったことのようですよ。
つまり、主人公の半沢くんは非常に良くやったんですが・・・(やり過ぎた?まあ、ドラマですからね(笑)。)、その行為はある意味、スタンドプレーでもあり、追い落とされる側はもとより、それ以外の人たちの中にも快く思わない人も多いわけです。
となれば、仮に彼を取り立てるにしても一度、冷や飯を食わせてからでないと周囲が納得しないし、何より、本人も増長する・・・と。
その人が左遷先で懸命にやれば、戻されて出世コースに乗ることもあるでしょうが、「何で俺が」とか、「話が違う」などと言って腐ってれば、それまでなわけです。
阪急の創始者・小林一三翁の言葉に「下足番を命じられたら、 日本一の下足番になってみろ。 そうしたら、 誰も君を下足番にしておかぬ」という物がありますが、早く、それに気づくかどうかでしょうね。

つまり、半沢くんは上から見られているわけで、後は「半沢直樹2」で述べられるんじゃないですか。
最終回しか見てない私が偉そうなに言うことではいんですけどね(笑)。
                                         平太独白