大阪府勤労者山岳連盟・初級冬山登山学校の校長もされている 、 滝上肇さん を講師とした雪上訓練を伯耆大山で
長崎県労山が企画、佐賀への声掛けもあり、今回佐賀勤労者山岳会からも6名が参加してきました。
ここ最近の天気は例年に増す雪の量との報道もあり、期待することが多く、出発までの間の装備・食材等の準備
に気疲れするほどでした。
1/28(土)には今回の参加者の顔合わせと事前打ち合わせをおこない、ピッケル・アイゼン等を使った雪が無い
傾斜面を利用した訓練もおこなっていきました。
久住とは違った雪質と日本海側より運ばれた風雪の本物の厳しさを想定した、これまでの久住での体験から想定
する装備を準備しました。
雪靴、10本歯アイゼン、ゴアテックオーバー、ゴーグル、オーバーグローブ、行動食、ハーネス、カラビナ、ザイル、テント泊
時の寝袋、ゴアテックカバー、ピッケル他、労山&労山の先輩から借用できるものは最大限借用し、参加者の足を引っ張
らないことを考え、事前にザックへのパッキング、装着手順、手回り品の小分け等、イメージトレーニングを繰り
返しながら楽しみに、この日を待ちました。
2月9日(木) 9:00高速金立サービスエリアへ到着、長崎からくる長崎チームの到着予定 9:30を待ちました。
佐賀からの参加者6名、ほぼ 30分前の 9:00到着でき、これからの訓練山行への期待を語り合いました。
翌 2/10(金) 5:00 大山パーキングエリアに到着、JR米子駅近くのコンビニで朝食の調達、朝7:00から始まる県道
24号線の手前で時間調整をしました。 ここ、大山パーキングエイアの積雪量は大したことありません。
7:10 除雪車が引き上げるのを待って、キーンと締まった空気の中、県道24号線を目的地 下山野営場目指して進みました。
すごい、一面の雪景色
7:30 南光河原駐車場に到着、ここはトイレです。温便座には助かりました。
ザックを下して、テント場までの約100m を背負って移動です。 オッ・・、先輩、長崎ではなく、JAPAN の名が
入っています。 エベレスト登頂もこなされた大先輩です。
駐車場には宿泊者の車が
道路標識もこんな風でした。
テント場へ入っていきます。
おっと、オット、ここにテント張るんすか・・・
そうなんです、仲間、一列に肩組んで、テント場の雪を踏み固めました。
こんなもんかなって、スコップで地ならし
テント、フライを固定するペグは割り箸を準備、十字にひもを付け
雪を約20cm程掘って、割り箸を埋めます。 雪をかぶせて踏み固めると立派なペグとなります。
10:00 テント設営を終え、ザック、装備を中に入れ、訓練の為の準備を始めました。
左端の方が今回の指導者、大阪府勤労者山岳連盟・初級冬山登山学校の校長 滝上肇さんです。
訓練場所は、テント場から歩いて 約10分の山の中。 積雪量はすごい、申し分ない量です。
周りの杉林もこれまで見たことない景色です。
国指定重要文化財、阿弥陀堂の前が今日の訓練場所でした。
まずは、雪の斜面をおしりで滑っての尻スキ~ オモイレ~
ただ滑るんではありませんでした。 滑落停止技術の指導でした。
ピッケルを使った労山方式他、ピッケルが無い場合の反転蹴り込み他を繰り返し、繰り返し、練習をしました。
冷たさ何て全く感じることなく、サラサラした雪質の中、転げまくりました。
16:00 夕食、皆さんで交流会です。とやま旅館さんまで歩いて約10分
かに出汁での鍋物、乾杯のビールがうまかった~
夜はテントの中に佐賀の3勇士、川の字に寝ました。 朝 4:40起床、持ってきた水を沸かして、各自、自前の朝食
昨晩の積雪は大したものではなかったようです。 しかし、良く冷えています。
今日 2/11(土)は 8:00集合して、弥山(ミセン)1,709.4m を目指します。 頂上はガスっているようです。
さ~、準備だよ~
我々登頂隊は5名、リーダーは長崎県連理事長、大山経験10数回のベテラン先輩です。
8:30 目印の赤旗竿を持って、雪の夏山登山道を登り始めました。
我が佐賀労山のサックス演奏家Yさんも準備 OK
5合目程までのブナ林の中は、チョッと急登でしたが、風もなく、時折、こんな青空のご褒美も堪能させてもらえました。
どんどん登って行きます。
わ~、ワ~・・・
こんな、素敵な樹氷は見たことない・・・
隊長の指示、そろそろ、アイゼンを全員装着しよう!
五合目の標識はかろうじて見えました。
左側は深い谷になっています。 あぶない、危ない
実は、12:00 弥山登頂できたんですが、写真を撮れる状況ではなく、手袋を外せない状態でした。
山頂の雪に埋もれた避難小屋の前で風を避けながら行動食を取り、引き返す際の風雪はすごかった・・・
ホワイトアウトって、こんな状態を言うのだと教わり、隊長を除く4名はハーネスのカラビナをザイルで結び合い
赤い旗竿、青い棒、旗が付いてない棒等を目印に、下山を進めましたが、目印が見えなく、見失う程で、幾度も立ち
止まって、進路を確認しながらの下山を経験できました。
途中、いくつものパーティーが登頂を断念し、引き返すパーティーも多い状態でした。
15:00 登山口へ戻れ、目の前のテント場のテントは、かなり増えていました。
隊員5名、記念写真を、佐世保の "こもれび" Hさんにもいろいろと教わりました。
おっと、そこに・・・" 平六さ~ん " の澄み切った呼び声が・・、なんと豊津の信ちゃんさんでした。
信ちゃんさん達もお隣にテントを設営されておられました。 うれしい~
こんばんの献立は、キムチ鍋です。 テントの中でおいしく食べれました。
締めは、ぞうすいです。 アルファー米をふやかして、混ぜ込みました。
お酒もおいしかった~
食べたら、トイレへ行って寝る支度です。
2/13(日)翌朝は、8:00までにテントの撤収指示
雪洞の中に入って
佐賀勤労者山岳会の3勇士です。
今日の訓練開始、まずは、ケガ人・死体の搬送移動の訓練からでした。
雪崩に時の救助、ビーコンを使った捜索
ロープの結び方、ロープワーク
後ろの人が滑落
前の人が姿勢を確保
身を伏せて、ピッケルを使って滑落停止
引き上げ
次は、雪崩について、数日前の雨でザラメ状態になった層の見分け方
ショベルを使った、コンプレッションテストで積雪内部の弱層の有無と程度を調べます。
12:00 全訓練を終え、バスに移動して帰九の支度と言うより、宴会の開始、南春雄さんです。大曾根・・お待たせしました。
僕は土産屋さんで調達した、これ 久米桜 で乾杯で~す。
おいしかったですよ~
佐世保の Hさん、司会役 ご苦労様でした。
佐賀から参加した6名の他、長崎の ヘバルナ、あゆみ、東部、ミラン、オレンジ、こもれび、6団体からの参加者17名
貴重な体験ができました。
冬山の厳しさは、なめてはいけない、実に厳しい雪と風、寒さ、冷たさ、体験、訓練指導いただけた皆さん、感謝します。
ありがとうございました。
長崎県労山が企画、佐賀への声掛けもあり、今回佐賀勤労者山岳会からも6名が参加してきました。
ここ最近の天気は例年に増す雪の量との報道もあり、期待することが多く、出発までの間の装備・食材等の準備
に気疲れするほどでした。
1/28(土)には今回の参加者の顔合わせと事前打ち合わせをおこない、ピッケル・アイゼン等を使った雪が無い
傾斜面を利用した訓練もおこなっていきました。
久住とは違った雪質と日本海側より運ばれた風雪の本物の厳しさを想定した、これまでの久住での体験から想定
する装備を準備しました。
雪靴、10本歯アイゼン、ゴアテックオーバー、ゴーグル、オーバーグローブ、行動食、ハーネス、カラビナ、ザイル、テント泊
時の寝袋、ゴアテックカバー、ピッケル他、労山&労山の先輩から借用できるものは最大限借用し、参加者の足を引っ張
らないことを考え、事前にザックへのパッキング、装着手順、手回り品の小分け等、イメージトレーニングを繰り
返しながら楽しみに、この日を待ちました。
2月9日(木) 9:00高速金立サービスエリアへ到着、長崎からくる長崎チームの到着予定 9:30を待ちました。
佐賀からの参加者6名、ほぼ 30分前の 9:00到着でき、これからの訓練山行への期待を語り合いました。
翌 2/10(金) 5:00 大山パーキングエリアに到着、JR米子駅近くのコンビニで朝食の調達、朝7:00から始まる県道
24号線の手前で時間調整をしました。 ここ、大山パーキングエイアの積雪量は大したことありません。
7:10 除雪車が引き上げるのを待って、キーンと締まった空気の中、県道24号線を目的地 下山野営場目指して進みました。
すごい、一面の雪景色
7:30 南光河原駐車場に到着、ここはトイレです。温便座には助かりました。
ザックを下して、テント場までの約100m を背負って移動です。 オッ・・、先輩、長崎ではなく、JAPAN の名が
入っています。 エベレスト登頂もこなされた大先輩です。
駐車場には宿泊者の車が
道路標識もこんな風でした。
テント場へ入っていきます。
おっと、オット、ここにテント張るんすか・・・
そうなんです、仲間、一列に肩組んで、テント場の雪を踏み固めました。
こんなもんかなって、スコップで地ならし
テント、フライを固定するペグは割り箸を準備、十字にひもを付け
雪を約20cm程掘って、割り箸を埋めます。 雪をかぶせて踏み固めると立派なペグとなります。
10:00 テント設営を終え、ザック、装備を中に入れ、訓練の為の準備を始めました。
左端の方が今回の指導者、大阪府勤労者山岳連盟・初級冬山登山学校の校長 滝上肇さんです。
訓練場所は、テント場から歩いて 約10分の山の中。 積雪量はすごい、申し分ない量です。
周りの杉林もこれまで見たことない景色です。
国指定重要文化財、阿弥陀堂の前が今日の訓練場所でした。
まずは、雪の斜面をおしりで滑っての尻スキ~ オモイレ~
ただ滑るんではありませんでした。 滑落停止技術の指導でした。
ピッケルを使った労山方式他、ピッケルが無い場合の反転蹴り込み他を繰り返し、繰り返し、練習をしました。
冷たさ何て全く感じることなく、サラサラした雪質の中、転げまくりました。
16:00 夕食、皆さんで交流会です。とやま旅館さんまで歩いて約10分
かに出汁での鍋物、乾杯のビールがうまかった~
夜はテントの中に佐賀の3勇士、川の字に寝ました。 朝 4:40起床、持ってきた水を沸かして、各自、自前の朝食
昨晩の積雪は大したものではなかったようです。 しかし、良く冷えています。
今日 2/11(土)は 8:00集合して、弥山(ミセン)1,709.4m を目指します。 頂上はガスっているようです。
さ~、準備だよ~
我々登頂隊は5名、リーダーは長崎県連理事長、大山経験10数回のベテラン先輩です。
8:30 目印の赤旗竿を持って、雪の夏山登山道を登り始めました。
我が佐賀労山のサックス演奏家Yさんも準備 OK
5合目程までのブナ林の中は、チョッと急登でしたが、風もなく、時折、こんな青空のご褒美も堪能させてもらえました。
どんどん登って行きます。
わ~、ワ~・・・
こんな、素敵な樹氷は見たことない・・・
隊長の指示、そろそろ、アイゼンを全員装着しよう!
五合目の標識はかろうじて見えました。
左側は深い谷になっています。 あぶない、危ない
実は、12:00 弥山登頂できたんですが、写真を撮れる状況ではなく、手袋を外せない状態でした。
山頂の雪に埋もれた避難小屋の前で風を避けながら行動食を取り、引き返す際の風雪はすごかった・・・
ホワイトアウトって、こんな状態を言うのだと教わり、隊長を除く4名はハーネスのカラビナをザイルで結び合い
赤い旗竿、青い棒、旗が付いてない棒等を目印に、下山を進めましたが、目印が見えなく、見失う程で、幾度も立ち
止まって、進路を確認しながらの下山を経験できました。
途中、いくつものパーティーが登頂を断念し、引き返すパーティーも多い状態でした。
15:00 登山口へ戻れ、目の前のテント場のテントは、かなり増えていました。
隊員5名、記念写真を、佐世保の "こもれび" Hさんにもいろいろと教わりました。
おっと、そこに・・・" 平六さ~ん " の澄み切った呼び声が・・、なんと豊津の信ちゃんさんでした。
信ちゃんさん達もお隣にテントを設営されておられました。 うれしい~
こんばんの献立は、キムチ鍋です。 テントの中でおいしく食べれました。
締めは、ぞうすいです。 アルファー米をふやかして、混ぜ込みました。
お酒もおいしかった~
食べたら、トイレへ行って寝る支度です。
2/13(日)翌朝は、8:00までにテントの撤収指示
雪洞の中に入って
佐賀勤労者山岳会の3勇士です。
今日の訓練開始、まずは、ケガ人・死体の搬送移動の訓練からでした。
雪崩に時の救助、ビーコンを使った捜索
ロープの結び方、ロープワーク
後ろの人が滑落
前の人が姿勢を確保
身を伏せて、ピッケルを使って滑落停止
引き上げ
次は、雪崩について、数日前の雨でザラメ状態になった層の見分け方
ショベルを使った、コンプレッションテストで積雪内部の弱層の有無と程度を調べます。
12:00 全訓練を終え、バスに移動して帰九の支度と言うより、宴会の開始、南春雄さんです。大曾根・・お待たせしました。
僕は土産屋さんで調達した、これ 久米桜 で乾杯で~す。
おいしかったですよ~
佐世保の Hさん、司会役 ご苦労様でした。
佐賀から参加した6名の他、長崎の ヘバルナ、あゆみ、東部、ミラン、オレンジ、こもれび、6団体からの参加者17名
貴重な体験ができました。
冬山の厳しさは、なめてはいけない、実に厳しい雪と風、寒さ、冷たさ、体験、訓練指導いただけた皆さん、感謝します。
ありがとうございました。
いやー凄い雪にビックリです。
伯耆大山だったんですね。
ともあれ弥山登頂ご苦労様でした。
訓練も含め貴重な体験をなされたのですね。
私なんぞレポを拝読させて頂き先ず無理だなぁと思いました。
信ちゃん&俊ちゃんさんと、この地でお会いになるとはこれまた偶然、世間は広いようで狭いですね。
オレンジの会員に紹介しておきます。
伯耆大山でお会い出来てびっくりでした~
平六さん達がラインダンスで均していただいたテン場を利用させてもらいました。
12日の弥山の山頂もホワイトアウトの状態でした。
頬が痛かったですよ~
うすきさん、俊ちゃんは今回はお留守番でした。
冬山の厳しさを実感させてもらえた訓練でした。
装備、考え方、チームとしての行動、お互いのサポート、環境の読み
体験者の指導の元での実戦訓練、登頂が目的ではなく、
実際の場面で、大切なことをたくさん学ばせてもらいました。
でも、あそこまで行かないと味わえない満足感を得て帰ってきましたよ~
ありがとうございました。 いろんな体験を実際に身をもって得られました。
絶対に困難はあるけど、楽しさもいっそう感じた訓練山行ができました。
まさか、お隣のテントとは予想だにしていませんでした。
ここは、どこ・・・ 九州ではないのに・・
顔の痛さ、手の指の痛さ、たまらんかったです~
相当、念入りにこれでいいかと考えての準備でしたが
現実はイメージ通りにはいかないものでした。
NHK エベレスト登頂記録ってものを見ているような、あのホワイトアウト
実際に体験でき、あわてずに今後行動できる気が少ししています。
また行きたくなる体験ができました。
冬の大山、夏とは違った厳しさがありますね。
お疲れ様でした。
見せていただいてありがとうございます。
本当に貴重なたくさんの体験ができました。
他の方へは言えないことも・・・
でも、それが今後に生かせる体験からくる教訓ですよね。
皆んなで協力して盛り上げていきましょう。
森の案内人としての楽しみ一杯のブログ、いつも拝見させていただいていますよ。
大山のブナ林の樹氷、積雪は圧巻でした。
5合目までが樹林帯で林の中を歩きましたけど、下りはお尻スキーもしながらピッケルで
スピードコントロール
しかし、5合目から上の気象コンデションはすごかった。
そんな中、大先輩たちにいろんな技術、時には大声で喚起されながら
指導を受けて来れました。
これぞ、山岳会の訓練と真剣に取り組んできました。