白黒一家

ネコ暮らし

隙間なく全てを埋め尽くしていくほど、淋しくなる

2007-04-23 23:57:03 | 徒然てヒグラシ
昨日までひたすら嫌だと思っていた事がパッと晴れた。
心の中に生まれた黒くて丸いものは、
のりちゃんが言うように、いつか消えて消滅した。
私は単純だから、心底嫌だと想っていてもすぐにそれが消えるのだ。
されど、腐った天ぷらは腐った天ぷらでしかなく
それさえもすぐに忘れてしまう。いつも注意を払わねば。

今日はきれいな女性と出逢った。
凛とした美しさが、彼女を孤高にしていた。
たまりかねて「かわいいね」と声にしてみた。
彼女は、薄く笑顔を向けてくれた。
その笑顔が、馬鹿にしている風でもなく高飛車にも映らず
恥じらいにも取れ、されど嬉しそうでもあった。
隙間なく全てを埋め尽くす事は 
幸せで満足をもたらしてくれるが
埋め尽くしていくほど 淋しくなっていく。
今日出逢った彼女の事を耳にする時は少なくても良い話ではなく
彼女がいつも独りであることを望んでいるかのように思えたし
出会ってみても淋しいけれど幸せな空気をまとっていた。
彼女は凛としているしまっすぐに芯が通っているであろう。
それでも彼女はまだ何も知らないから
どれだけ辛いことがおきていても、まだ知らない事が多いから
それが心配で、そして彼女の魅力に取り付かれ
私は、ない袖を振り なんとか彼女の力になろうと決めた。