心が生きている演技

心が生きている演技

普段はフィギュア(スケート)なんて見ないんだけど、
先にNHKのニュースで村主章枝が優勝いうててね。
ここまでトップ５(浅田真央除く)の中では一番下だったし。

どんな演技があったのか気になって見てみる。
技術的なことはさっぱり分からないし、得点の付け方もしらん。
けれども。

あの必至さを隠した優雅さと、自らの精いっぱいの生命の炎を
燃やして、見ているものに、村主章枝という心を感じさせた演技。
久しぶりに感動という感情を思い出した。

観客も、採点者も、それは感じたらしい。
ひとり飛び抜けた得点で優勝。
人間の強さを見せてもらったし、生きる勇気をもらった。

なんかいつまでも落ち込んでいる自分がばかみたいに思えてくる。
ここまでできるんだ。
ひとはこんなことができるんだ。

心が生きているあの演技に、精神が全てを凌駕するあの世界に、
わずかだけれども、テレビという機械を通してだけれども、
触れることができて、よかった。今日の日を生きてきた意味が、ここにあった。