三日目で
心なだらか
富む勇気
拒否のしぐさも
敢えて飛び込む
まあ、こんな感じ。
二日前の夜の話。
簡単に書くと...
登場人物は三人。
ぼくと彼女と彼女の同僚(男の子)。
帰り際。
いや、その前に。
その日は一日(正確には午後出社だったので半日)彼女の姿を追う私。
仕事は二日前に今月分は片付けたのだ。この日のために。(あと前日ね。)
彼女は彼女で、ぼくの心(どういうつもり?)が気になるらしくときどき
ばれないように(ばれてるけど)見ている。(何度か隙間から覗いてたし、何度かは目が合った。)
ああ、そう、あの日は二度ほど目が合うを超えてにらみ合った。な。数秒間。(二度ともぼくが負けた。)
で、彼女は九時前。
帰ろうとわさわさはじめる。
ぼくも敢えてわかる風に帰る準備を始める。
あ、彼女の同僚のポジションは、
「はよくっつけ。」
です。二人とももたもたしてるから。彼女のそばのほかの数名も一緒。「はよ行け。」
仕度終わるも素直に帰らん。
同僚の彼に話しかけたり、窓まで行って外眺めたり。
すっかり帰り支度を終えたぼくが勢い余って帰ってしまうのを待っていた模様。(要するに拒否だな。)
が。
心を決めたぼくは周りの目なんて気にもせず、彼女の動きを追う。
そんなことを五分ばかり。(拒否は気づいてはいたけどね。それであきらめたら先に進まんのよ。)
あきらめたか、ちょうど大きな柱が二人の間にあり、
柱の向こうに姿を現したときは、にらんでて、柱のこっちではにこやかに。
お先に失礼します。
うむ。
追うべ。
ぼくも続いてお先に~。
周囲の人は(ぼくが追ったのを)みんな知ってるが、
何もなかったかのように、お疲れ様でした~と返す。
で、エレベータの前。
珍しく(初めて。)本当に追ってきたぼくの姿を見て(ちらっと振り返り)、
エレベータの向こうのトイレにそのまま向かう。
はぁ。
逃げられた。
選択肢は二つ。
エレベータの前で待ってる。そのまま帰る。
まあ、ここまではっきり拒否されたらこれ以上迫ってもいいことなさそうなので、
(という言い訳を自分にして。)エレベータのボタンを押す。
そこへ彼女の同僚。
月曜日もそうだったが、彼女と一緒に帰らず、わずかに間をおいて
ぼくが追う隙を作ってくれてる模様。
一人のぼくを見、不審げにみるも、お疲れ様です。
なぜか男二人でエレベータに乗って、下へ。裏門から出て別れる。
ぼくは裏門からちと離れたところで彼女を待つ。(不思議とそのまま帰ろうとは思わんかった。)
1,2分後彼女登場。
電話してる。
声かけにくい。
この期に及んで後を追うか決めかねてる私。
彼女はにやにやしながら、ふとこちらを向く。
ぼくの姿を確認したかどうかはわからんが、あの様子から見て電話の相手は同僚の彼。
きっとこんな話。下で待ってたよ。えー。って。
まあ、こんな感じ。
理由はわからん。
敢えて言えば、今日はその気ではなかった。ということ。なん...かな。
月曜日は声かけられる気まんまんで帰って行った(様に見えた。つまり裏切った。)
その前の金曜日に会社で声かけたからだと思うけど。
想像するに、声かけられる方も緊張するし、心の準備が必要。ということなきもする。
まあ、これまで散々期待を裏切ってきたからね。
一回くらいではつかまってあげない。(これもきっと彼女自身に対する言い訳だと思うけど。)
ということかもしらん。
というわけで、プチ失恋を二日ばかりしていた水神でした。(失恋と書かんのはそこに視線があるから。)
長いからね。この二人のどたばた。彼女の心の動きが分かれば(聞ければ)小説書けそう。
なんとなくね、お互い異性の経験が少なくて、お互いの存在をもてあましている感じ。
まあすべてはぼくが悪いということで。
気があるところを見せといて(後を追うとか)次の日は、仕事を理由に無視とか。
やっぱ続けんとだめだね。毎回気持ちをリセットさせているようなものだ。
それも疲れるの。
ぼくはぼくで行くか行かないか決められるけど、
彼女はいつ来るかわからない(しかもめったに来ない)。
毎日気持ちの準備をしとくことなんて無理。
どうみてもぼくが悪いな。
んー、明らかに。完璧に。
けど、めげない。
がんばる。
1gの勇気を持って。