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[情報SEC]第45回 可用性対策

2006-04-10 22:40:53 | 1gの情報セキュリティ
第45回 可用性対策

可用性とは、少々こけても動き続けることができる能力のことだ。
例えば、ディスク。
RAIDにしとけば、ディスクが一ヶ物理的に壊れても、システム(サーバ)は止まらない。

二重化/冗長化
二重化は例えば、FWを二台用意しておくことをいう。
普段は二台とも使って、負荷分散をし、片方壊れたら一台でその役割を負う。

あるいは、普段は一台だけにしといて、その隣にいつでも使える状態で、
もう一台置いておくという方法もある。
壊れたら瞬時に予備のシステムに切り替わるものをホットスタンバイ。

と、この本には書いてあるが...瞬時というか、自動的に。というのが正しいと思う。
もっと言えば、電源が入った状態で待機してある場合をホットスタンバイと言うこともある。
対して、電源を落とした状態で待機しておくものをコールドスタンバイという。

RAID
RAIDは0から5まであり、その組み合わせにより、RAID10なるものも存在する。
この本ではRAIDは6まであると書いてあるが、RAID6はまだ標準とはなっていない。

ので、製品によって実装やその挙動は若干違うので、まだ水神はRAID6は認めていない。
RAIDは0,1,5だけ覚えておけばよいです。

RAID0
ディスクを二つ以上横に並べて一つのディスクとして扱う技術。
複数のディスクを使っているので、アクセス速度が速いというのが特徴。
ただし、一台ディスクが壊れるとすべてクラッシュするので、危険。
通常RAID1(ミラー)と組み合わせて使う。これをRAID10(01,1+0など)と言うこともある。

RAID1
ミラーリング。
同じ内容を二台のディスクに書き込む技術。
一台壊れても、もう一台が完全な形で残るので、復旧は容易。
でも二台に同時に書き込みを行うので、速度の問題がある。
そこで、それを補うためにRAID0と組み合わせることがある。

RAID5
三台以上のディスクで、データをブロック単位で複数のディスクに書き込む。
ディスク一台分の容量を使い、パリティデータを格納する。
これにより、一台壊れても復旧が可能となる。
スピードもそこそこ速く、ディスクの使用効率もRAID1より高いため、
よく使われるRAID。

データのバックアップ
バックアップといえば、テープ装置という時代もあったが、
最近のディスク容量増のペースにテープ装置の容量増が追いつかず、

ちとでかいシステムではもうテープで取ることは不可能となっている。
そこで、さらにでかいバックアップ専用のディスク装置(SAN)にバックアップを
取るようにしているシステムもある。

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お疲れ様でございます。
たぶん全45回全部読んでくれた人はいないと思いますが、
おつき合いいただいた方には御礼申し上げます。

ぎりぎり試験までにこの勉強が終わってよかった。
満足です。
試験の結果など大した問題ではありません。この勉強が大切なのです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けー)
2006-04-13 00:54:51
お疲れさまでした。



全45回全部読みましたよ

ネットワークを使う側なので、本の内容を鵜呑みにしちゃうんですが、実際の現場?ではどうなのかが

知れてけっこうためになりました
返信する
ありがとうございます (水神)
2006-04-13 07:56:01
全部読んでいただいたんですか。

それはご苦労様&ありがとうございます。

けーさんが読んでくれただけでも書いた甲斐があったというものです。



私自身も古い記憶を引っ張り出せて有意義でした。

本に書いてあることは理屈(理想)ですからね...

なかなか教科書通りにはいかないものです。

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