見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
いやー、俺も欲しいなあリトルジョー(棒)
って言っとかないと最悪殺されちゃうからね。怖いね。
公開直前まで存在を知らなかったんだけど、見れてよかった。
ジャンルは、花が元凶のサスペンスだから「バイオ・サスペンス」とか「バイオ・スリラー」とかかとおもったら、まさかの「ボタニカル・スリラー」という。ピンポイント!
てなわけで見てきましたが、ゾクゾクしましたね。
今までの「感染モノ」っていうと、何かしら見た目が変わっちゃったり、行動が変わったりってなると思うけど、本作は「なにも変わらない」ことが恐ろしかったですね。
実際には「思考」が変わっているのだけど、外側からは感染しているか否かがほとんどわからないから怖い。
愛情をもって育てることで、幸せな気分になる花粉をだすリトルジョー。
しかしその花粉を嗅いでしまうと、リトルジョーを繁殖させることを第一に考えるようになってしまう。ただそれだけ。
暴徒化したり廃人のようになったりはせず、ただリトルジョーのことを考える人になるわけなんですね。
劇中で「あ、これは感染しちゃったな」ってわかる描写がある人たちは、その前後がわかるぶん「あらー」ですみましたが、途中から感染した描写もないままに「え、この人もしかして感染してる…?」って思わせる演出がジワジワ汗が出てくる感じでした。
「透明人間」のような、自分だけが真実に気が付いて皆に警告するけど、その証明が出来ず、自分が妄想に囚われていると思われてしまうのはもどかしかった。
だからこそ、ベラの行動には驚きました。
ただ一人、リトルジョーの危険性にいち早く気づき警告したものの、精神的に病んでる過去があるぶん、まわりからの信頼が薄かったことも相まって、主人公ですら半信半疑なくらいでした。
そんなベラも騙されて感染してしまった!なんということだ!
と思っていたら、なんと!機転が利く!こっから反撃じゃ!
と思っていたらコロコロされちゃいました。
感染した人はなにも変わらないって言ったけど、思考の根底にある「リトルジョーの繁殖」を妨げるようなことをしたらきっと手を出してまでリトルジョーを守ろうとするんだろうな。
ベラをやってしまったときも、アリスが温室の温度を下げたときも、力によって制圧していましたから。
家にあったリトルジョーをひっくり返そうもんなら、ジョーがぶちぎれてナイフとか持ってきそうだもの。
あと何がすごいって、リトルジョー暗躍中の音楽。
リトルジョーが画面にでてくると、急に太鼓や笛や笙が流れて、雅楽のような音楽が流れるという。
画面のカットにあわせて太鼓がなるのとか「TRICKかな?」って思えてちょっとわらいそうになっちゃったよ。
ただまあそれが、妖しくも神秘的な雰囲気を醸し出すのに一役買っていましたね。
これ、最終的には、リトルジョー以外の植物は根絶やしにされるのかな。
あくまでも繁殖のために人間は必要だから、人間を生かすくらいには他の生命は残しておくのか。
なんか昭和の特撮の悪の組織がやりそうな手段だなって今思いました。
あ、ちなみに、吉祥寺にはいくつも咲いていたので、日本もそのうちリトルジョーだらけになると思います( ^ω^ )