見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
結構泣いちゃった。
予告とかの時点では見るつもりはあんまりなかったんたけど、BUMPが日本版エンドソングに選ばれて、しかも新曲とかじゃなくて「リボン」(2017年)が選ばれるとあっちゃあ、流石に吹き替えで見るしかないかと思いまして。
結果、序盤から最後までちょくちょく泣きました。
エリオの境遇がえらくハンデな感じに思えてしまってね。
そこから、ボイジャーのゴールドレコードと、孤独に宇宙を飛行し続けるボイジャーに共鳴するシーンで鳥肌でした。
オルガも、バリバリ仕事してたっぽいのに、突然兄夫婦を失い、突然甥っ子を養うことになるのは、環境の変化としてはかなりの大事。
そんな中で、なかなか打ち解け合えないエリオとの関係もギクシャク。
言い合いになったときの、「家族なんかじゃない!」には、やっぱドキッとしちゃうな。
お互い愛情はあるのに上手く伝えられない。本当にそんなふうには思っていなくても、勢いで口走ってしまう。悲しくてね。
そこから色々あって、エリオは宇宙に行くんだけど、その後オルガと再会するまで(地球に戻るまで)、常に一言目に詰まるエリオが、地球と距離を置く決断だけは即決なのがブレないのすごいなと。
コミュニバースのほうは、正直真新しさみたいなのはなかったけど、ウゥゥゥゥは日本の顔文字みたいな見た目なのは、意外だったかも。
[・~・]とかクローン粘土こねてる時の[・ω・]とか。
グロードンどこにおるんや?と思ったら、まさかのヴィランの息子でした。
エリオとグロードンの声優の子役2人は、すごく自然というか、グロードンの舌っ足らずな感じとかも、変に狙った感じもなくて「あーこういう子いるな〜」というか。
エリオのオドオドしてるときや、喜んではしゃぐとことか、地球や家族の話になると冷静になるとことか、振れ幅大きいのにすごくリアルだった。
デブリ帯を抜け出すとこで、無線の会の会員が助けてくれるとこは、運命のガイアメモリの「がんばれ!仮面ライダー!」をふっと思い出してしまい、涙が漏れました。
エリオ、世界はこんなに広いんだよと、教えてあげたくなりましたね。
地球に帰ったあとのエリオと無線の会のやりとりとか是非見てみたいですね。
オルガの、急に聞き分けがよくなり「いい子」になったエリオに対して「何かがおかしい」と思うのと、グライゴンがクローン粘土を見破ったのと、一貫して親子・家族の絆が見れるところはよかったです。
クローンエリオ発覚するとこは普通にホラーでした。
そして〆にBUMP。
映画館で聴くのはまた違った感じがして、やっぱりいいですね。
そして、このリボンという曲は、バンド結成20周年の最後に発表された、まさに「バンドのための曲」といっても過言ではないのだけど、それなのに、この映画にもマッチしているのは、やはり藤原基央のなせる技か。
この曲の一節に「僕らを結ぶリボンは解けないんけじゃない/結んできたんだ」という歌詞がありますが、本当にこの通りだなと。
誰かと繋がったとして、それは勝手に未来永劫繋がっていくわけじゃなく、繋がりが解けないようにお互いがしっかり結びなおしているからこそ繋がっているんだなと。その事実にハッとするわけですよ。
自分が「孤独」を感じたとき、果たして誰かとの繋がりを「結び直すこと」を疎かにしていないか、と。
自分で選んで、繋がりを結びなおして、誰かと繋がり、側にいる。もう迷子じゃない。
ほんといい曲ですよ。
とまぁ、かなりBUMP贔屓な感想になりましたが、普通に面白かったです!
俺をこの映画と繋いでくれたBUMPに感謝。
そして製作陣にも感謝。