見てきました。
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
※ネタバレ注意
濃い。
非常にディープでした。
ハードボイルド気取った売れない作家のコメディかと思ってたら、裏の世界にどっぷり浸かってるヤバイおじさんだった。
まぁ、中身はほんとに売れない作家おじさんなんだけど、そのなりきり具合が異常なまでの完成度で、本当に殺し屋「っぽい」のがすごい。あくまでも「っぽい」ところが味噌。
ポパイみたいなホンモノには見破られちゃってたし。
にしても出てくる人、表現、演出、その他諸々、自分とは途方もない距離のある「大人の世界」で、見る人が見れば「リアル」なのかもしれないんですけど、自分にはとっても「フィクション」の世界でした。まさしく小説なんかの世界。
そんななかで、どのキャラクターもすごく自然体な佇まいというか雰囲気というか。
市川家の、家のなかでしょぼくれる旦那と、活き活きしている妻の雰囲気とか。
ベテラン編集者と新米編集者の、先輩風vsパワハラな感じとか。ちなみにここ親子共演だったことに観終わってから気付いた。
観終わってから気付いたのは、謎の中国系殺し屋が豊川悦司だったこと。
特別ファンてわけではないけど、ガングロ長髪というイメージだったから坊主だったのが意外でした。
キャラクターの中身もいい意味で肩透かしなオチ。想像してなかったです。
ひかると弥生が意気投合してるの良かったわ。この二人すごい良い。二人の酒の席はずっと見てたい。
でもまあ、これ結構ヤバイよね?
直接的に人を殺してはいないものの、間接的にヤバイよね?
まぁいっか!
最後の「y」→「z」はおしゃれすぎて大好きです。
余談
このメンツで、この題材で、三谷幸喜に撮ってもらったら癖のあるコメディになりそう、と佐藤浩一と妻夫木聡を見て思いました。