HAZAMAN'S WORLD WEBLOG

自分が描く絵のことや、日々の暮らしの中でふと気付いたことなど・・・・

音楽にできること

2005年11月23日 | Weblog
忙しさにかまけていたら、一週間もあいていました。

もう一つ理由があって、終わってしまったコンサートの話なんて、書いて何か意味があるのだろうかって、終わってしまって二度と見れない展覧会の感想でも書くようで、なんともいえない歯切れの悪さとにらめっこしていたら、あっという間に時間が過ぎたわけです。

そんなわけで遠まわしな話しを。

いわゆる生楽器というのは、当たり前ですが、その演奏する人の音がします。音の良し悪しとか言うものは、その多くは楽器そのものの出来にもよるのでしょうが、弾く人の色味が絶対的に出てきますよね。

前のブログで紹介した川門正彦さんという人は、まるでパーカッションみたいな響きで三線を弾きます。一般的に良く使う、水牛の角を使ったバチではなく、ギターのピックを使うせいでしょうが、それ加えて、どうも胴を押さえる手元で音を少しミュートさせているようなんですね。そのせいで余計にポコポコした音になってくるみたいです。

そして、観客は彼の演奏の前で熱狂的に踊り狂います。まーちゃん、という、同じく沖縄出身の三線弾きの人がいますが、その人のライブでも同じで、本当に踊るんです。それもみんな好き勝手な振り付けで。そして最後にはステージにまで上がっていってしまう。

今日の沖縄民謡、というか沖縄歌謡でしょうか。それには限りない熱狂があります。具体的に肉体を突き動かすエネルギーとでも言えるものが。だから、観客が熱狂してくると、観客は参加者というか、主役になってしまっているような気がするんです。

これはアートにはちょっと真似できないことです。特に絵画なんて、静止状態の極みですから、熱狂時という形容も当てはまりにくいでしょうし、何よりも観客の集中ぶりは、熱いながらも静か、というのが一般的ではないでしょうか。

ちょっと眠くなってきたので、この続きは明日にでも・・・・