よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

遠藤淑子「なごみクラブ」

2016年07月31日 | 読書
晴耕雨読という言葉があるが、陽射しの強い暑い夏はなるべく家で過ごすようにしている。
概ね、本を読んだり音楽を聴いたり、片づけをしたり。

新しい月は特に気分よく迎えたいので、早めにカレンダーをめくり、念入りに掃除する。



10冊くらいの本を読んだが、今日もっとも癒されたのは
遠藤淑子さんの「なごみクラブ」。

遠藤さんがデビューしたころからのファンで、今もファンレターの返事を
大事に持っている。(絵はエヴァ姫)

断捨離人の私が、唯一全巻揃えている漫画家さんでもある。

絵は巧いほうではないが、それゆえ台詞の良さがしみわたる。
(多分、技巧の人が遠藤さんの漫画を描いたら、あの良さは出ないと思う)

今回のなごみ。

ひきこもりでウツだった息子が見せる優しさに顔を輝かせる母親、

「夢はかなう」と歌う自分に欺瞞を持つアイドルに
「叶うことが少なくても、そう言う人がいないとダメだ」と説くホスト、

赤ちゃんのはじめての「立っち」に立ち会えて「超ラッキー」と欣喜雀躍の両親

「ポジティブであろうとするあまりネガティブなことを一切考えないとしたら
 自分の気持ちを半分切り捨てるようなもの。それは他人の気持ちを推し量る
 データが半分しかないということになりませんか」という台詞もしみじみ良かった。

心が疲れた時は、遠藤淑子を読むに限る!

遠藤さん、少し生活のリズムが変わったためか、絵が丁寧になっていた。
背景も綺麗に書き込まれて、漫画に集中できるようになったのかなと思った。


にほんブログ村


最新の画像もっと見る