年初めに買っていたのですが、なかなか読む時間がとれずに
積読状態だった「その女アレックス」。
年度が替わってやっと読むことができました。
久しぶりに読む海外ミステリーでしたが
昨年末に「このミステリーがすごい!2015年度版」「週刊文春ミステリーベスト10」
の海外部門の一位を獲得し、その他合わせて6冠を取ったと話題になっており
期待して読みましたが、5点評価で3.5点といったところでしょうか。
それなりに読ませましたが、巷の評価が高かったのでハードルを自分の中で
上げすぎた感はあります。
今までの読んだ海外ミステリーのほとんどアメリカ人作家でしたので新鮮味はありましたけどね・・・。
そこで本日は私のおすすめの海外ミステリー作家をご紹介いたします。
それは「トマス・ハリス」です。
アカデミー賞主要5部門を受賞した1991年公開の映画「羊たちの沈黙」の原作者
といったほうが分かり易いかもしれません。
映画を見て原作を読みたくなり読んだら、映像の何倍も文章の方が濃密で
一気に読ませるし読んだら忘れられません。
それから過去の作品やその後の作品全て読みました。
(といってもこの作家は寡作な作家で現在まで五作品しか書いていませんけどね。)
「ブラック・サンデー」
アメリカ大統領と数万の観客のいるスーパーボウルの競技場爆破をねらう
国際テロリストとそれを阻もうとするイスラエルのモサドの少佐との壮絶な戦いを
描いた作品。中東情勢(パレスチナ問題)の勉強にもなります。映画化されましたが日本では
脅迫電話の為、公開中止となり話題になりました。
古い映画ですがアクション大作映画としていい出来です。
「レッド・ドラゴン」
「ハンニバル・レクター」シリーズの第一作目の作品です。
ここではFBI捜査官が主人公で「ハンニバル・レクター」は登場人物の
一人でしたが、キャラクターが特異で立っていた為、次回作で大きな存在になります。
一度映画化された後、「羊たちの沈黙」の大ヒットにより注目が集まり再映画化されました。
二度目の映画は、ハンニバル・レクター役のアンソニー・ホプキンスの為の映画に仕上がってます。
「羊たちの沈黙」
映画ではジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの息を呑む駆け引きが秀逸でした。
本作でハンニバル・レクターが主役を食っています。
原作でFBI行動科学課の存在を知り、犯罪者の行動心理を分析するプロファイリングに興味が湧き
そのモデルでもあるロバート・K・レスラーの「FBI心理分析官」も読みましたが、これも凄いです。
なにが凄いってまあ読んでください。
「ハンニバル」
完全にハンニバル・レクターが主人公となり、人によっては吐き気をもよおすような場面の連続です。
一言で言えば「心の底からの、恐怖で美しく優雅な殺人、そして記憶の宮殿」
映画では前作でクラリス役のジョディ・フォスターが降板し、ジュリアン・ムーアに変わりましたが
監督が私の好きなリドリー・スコットでゲイリー・オールドマンがいい味を出してます。
「ハンニバル・ライジング」
冷酷で猟奇的な殺人鬼(モンスター)となったハンニバル・レクターはどのようにして
生まれたのか。その幼少期から青年期にかけての復讐の物語。
原作では、彼の人格形成に日本人女性の影響があったことが明かされ、
御多分に漏れず映画では、中国人女性が演じ変な日本趣味になっている。
ハリウッドが描く日本は、日本人が見るとどうしても違和感がありますね。
以上、五作品が「トマス・ハリス」の全作品ですが全てベストセラーで全て映画化されています。
一作目は、パレスチナ・ゲリラとイスラエルのモサドとアメリカのFBIとの、
今で言う「テロとの戦い」を描いた傑作です。
これは文字通り読み出したら止まりません。
二作目以降は「ハンニバル・レクター」シリーズとなり、最後の「ハンニバル・ライジング」以降
新作を発表していません。作者も現在75歳、次回作は期待したいところですが難しいかも。
興味が湧いたら是非読んでみてください。映画の方からでも構いません。
「ハンニバル・レクター」シリーズは必ず癖になります。
長くなりました。
最後までお読みいただき有難うございました。
別府店 カマフチ
積読状態だった「その女アレックス」。
年度が替わってやっと読むことができました。
久しぶりに読む海外ミステリーでしたが
昨年末に「このミステリーがすごい!2015年度版」「週刊文春ミステリーベスト10」
の海外部門の一位を獲得し、その他合わせて6冠を取ったと話題になっており
期待して読みましたが、5点評価で3.5点といったところでしょうか。
それなりに読ませましたが、巷の評価が高かったのでハードルを自分の中で
上げすぎた感はあります。
今までの読んだ海外ミステリーのほとんどアメリカ人作家でしたので新鮮味はありましたけどね・・・。
そこで本日は私のおすすめの海外ミステリー作家をご紹介いたします。
それは「トマス・ハリス」です。
アカデミー賞主要5部門を受賞した1991年公開の映画「羊たちの沈黙」の原作者
といったほうが分かり易いかもしれません。
映画を見て原作を読みたくなり読んだら、映像の何倍も文章の方が濃密で
一気に読ませるし読んだら忘れられません。
それから過去の作品やその後の作品全て読みました。
(といってもこの作家は寡作な作家で現在まで五作品しか書いていませんけどね。)
「ブラック・サンデー」
アメリカ大統領と数万の観客のいるスーパーボウルの競技場爆破をねらう
国際テロリストとそれを阻もうとするイスラエルのモサドの少佐との壮絶な戦いを
描いた作品。中東情勢(パレスチナ問題)の勉強にもなります。映画化されましたが日本では
脅迫電話の為、公開中止となり話題になりました。
古い映画ですがアクション大作映画としていい出来です。
「レッド・ドラゴン」
「ハンニバル・レクター」シリーズの第一作目の作品です。
ここではFBI捜査官が主人公で「ハンニバル・レクター」は登場人物の
一人でしたが、キャラクターが特異で立っていた為、次回作で大きな存在になります。
一度映画化された後、「羊たちの沈黙」の大ヒットにより注目が集まり再映画化されました。
二度目の映画は、ハンニバル・レクター役のアンソニー・ホプキンスの為の映画に仕上がってます。
「羊たちの沈黙」
映画ではジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの息を呑む駆け引きが秀逸でした。
本作でハンニバル・レクターが主役を食っています。
原作でFBI行動科学課の存在を知り、犯罪者の行動心理を分析するプロファイリングに興味が湧き
そのモデルでもあるロバート・K・レスラーの「FBI心理分析官」も読みましたが、これも凄いです。
なにが凄いってまあ読んでください。
「ハンニバル」
完全にハンニバル・レクターが主人公となり、人によっては吐き気をもよおすような場面の連続です。
一言で言えば「心の底からの、恐怖で美しく優雅な殺人、そして記憶の宮殿」
映画では前作でクラリス役のジョディ・フォスターが降板し、ジュリアン・ムーアに変わりましたが
監督が私の好きなリドリー・スコットでゲイリー・オールドマンがいい味を出してます。
「ハンニバル・ライジング」
冷酷で猟奇的な殺人鬼(モンスター)となったハンニバル・レクターはどのようにして
生まれたのか。その幼少期から青年期にかけての復讐の物語。
原作では、彼の人格形成に日本人女性の影響があったことが明かされ、
御多分に漏れず映画では、中国人女性が演じ変な日本趣味になっている。
ハリウッドが描く日本は、日本人が見るとどうしても違和感がありますね。
以上、五作品が「トマス・ハリス」の全作品ですが全てベストセラーで全て映画化されています。
一作目は、パレスチナ・ゲリラとイスラエルのモサドとアメリカのFBIとの、
今で言う「テロとの戦い」を描いた傑作です。
これは文字通り読み出したら止まりません。
二作目以降は「ハンニバル・レクター」シリーズとなり、最後の「ハンニバル・ライジング」以降
新作を発表していません。作者も現在75歳、次回作は期待したいところですが難しいかも。
興味が湧いたら是非読んでみてください。映画の方からでも構いません。
「ハンニバル・レクター」シリーズは必ず癖になります。
長くなりました。
最後までお読みいただき有難うございました。
別府店 カマフチ