久々のご紹介・・・

皆様ごきげんよう、
もうすぐ春だというのに、
寒さいっそう厳しいこの時期、
いかがお過ごしでしょうか？

さて久々に「江戸しぐさ」をご紹介させていただきます。


「御免なさい」と「澄みません」

人の足を踏むという些細な出来事であっても、
あなたに与えた苦痛に対して、
「御免なさい」と謝るだけでは、
「私」の気持ちが済みません、
そして私の心も澄みませんというのが日本人の心です。

そして、
「免」は「容赦」のこと、
「御免」は尊敬語で「御容赦」、
つまり失礼な目にあわせた人に「お許しください」と
謝る言葉なのです。

今はどうでしょう。
車がぶつかった時、
以前はお互いが「澄みません」とか
「御免なさい」とまず言っていたのが、
今は少しでも謝ったほうが負けという具合になって、
責任のなすりつけをしています。

今のギスギスしたトラブルばかりの世の中も、
「御免なさい」「澄みません」の心があれば、
もっと住みやすくなると思います。

「江戸しぐさ」入門より

さて私のバイブルといっても過言ではない、
「江戸しぐさ」のご紹介も、
最終回にさせていただこうかと思っています。
本当にためになる心の肥やしになることが、
沢山紹介されています。
是非一度お読みください。

このしぐさはお説教のような道徳論ではありません。
人が生きていくうえでのマナーというか、
美学だと思います。
親を尊敬し大切にする心、
相手を思いやる心、優しい気持ち、
ゆずりあいの気持ち、傲慢さのないしぐさ、
互助共生の精神がそこには生きています。

利己主義的な考えはもういらない。


　　大分店　ヤマモト