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身の回りの芽胞菌

2013-03-09 14:35:42 | 雑記
 時々培地がコンタミしてダメになっていたのだが、消毒してもときどき芽胞や胞子が飛んでくるからである。
 芽胞菌というのは厄介で沸騰したお湯で30分ぐらい生きられるという。
 それを利用して、その辺から取ってきた土を30分ぐらい煮沸消毒して、その液を原液のまま血液を含んだアガロース培地に熱して滅菌したテーゼを用いてその溶液を培地に塗り広めて、シャーレの中に窒素を満たして密閉して35℃で24時間培養するとコロニーが見えるようになる。
 普通の環境ではバイオハザードの危険があるためやってはいけないのだが、難しくないわけで、この世界の誰かが炭疽菌やボツリヌス菌を自由に保有などしてないという保証はほとんどないと思われる。
 微細化が難しいらしいが、単離培養を行った菌液を栄養が完全に無くなる前に遠心分離して、上澄みを除き、生理食塩水に栄養の混ざっていない滑石粉を混ぜたものの中に沈殿した菌を混入して常温で長時間震盪培養すると滑石の中に微細な胞子が混じるようになる。
  バイオフィルムを形成させず、栄養を与えないことで微粒子になり、乾燥すれば兵器級に近いのだが、最近は芽胞が大きいがBT剤としてそれに近いものが売られていて、それでも未だに使われないということはどういうことかが気になっている。
 戦前に二回、戦後に一回チフス菌を使った犯罪があって、アメリカでは1984年にラジニーシと呼ばれる宗教団体によるサルモネラ菌による事件があって、一般市民レベルで麹や酵母を多用しているのにこれだけ世界が平和で時折謎の通り魔や虚構の犯行予告、暴力団の抗争があるのはおかしいとさえ思う。
 時たま本当にそれをやって食品業界を脅せるはずなのだが、実体はそちらではないだろうか。


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