人間を狙った地上での自爆や自動車爆弾によるテロと比べて数が少ないが船舶を狙った爆弾テロも存在する。2010年7月28日午前0時30分頃にホルムズ海峡を航行中の商船三井のタンカー『M・スター』が船体後部に爆発によるものとみられる衝撃を受け後部が凹んで損傷し、乗員1名が軽傷を負う事件がその一つである。同様の事件は2000年10月12日にイエメンのアデン港で発生した爆発物搭載の小型船舶の自爆攻撃による米艦コール襲撃事件がある。
M・スターの事件では機雷であるとかリモートコントロールの小型船舶であるとかいろいろ説が出てきていたが、何らかの爆発が少し離れたところで発生したと考えられており、私としては少し機雷を疑っても良いのではないかと考えている。
機雷というのは磁気や水圧、接触などを感知するセンサーによって付近を船舶が航行しただけで爆発するようになっている意外にも高価な機械なのだが、もしそれをテロリストが設置することができるようになっていたら重大な事態である。機雷の拡散や設置によって日本に与えられる影響は大きく、シリアやリビア、イラクなどの政権崩壊の時に流出した可能性があるのだが拡散すれば原油の供給に影響が出てくる。また、中国軍は戦闘時に日本や台湾などの離島を占拠する計画を公表しており、その計画では海上の離島を占拠するときに周辺海域に機雷をを施設する可能性は高く、航海において重要な場所である東シナ海や南シナ海に機雷が設置され、時々、浮遊機雷になることによって経済的なダメージが大きくなることが予想されている。
最近、自衛隊が機雷掃海に参加ができるように集団的自衛権を認めるかどうかがインド洋のシーレーンでの活動を主眼に置き、東シナ海の尖閣諸島や竹島の領有権問題も視野に入れて議論されている。
機雷や地雷はあまり動かず、交戦などの格好の良い事が起こらないため印象が弱く、ストーリーの中心に書かれることは少ないわけだが、実際の戦闘になってくると、無動力で長い時間待ち伏せして誰が攻撃したか分からせずに攻撃できる効果が高い武器であり、特に領海や領土紛争において重要である。ニュースで機雷の掃海が中心に議論されていることで漫画や小説を読んでいる人は少し違和感を覚えたりしないのだろうかと思うのだがどうなのであろうか。
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