新幹線に乗って東京へ。
場所を確認しとかないと。
今日のホテルはこんなふう。
せまっ。
夜会に行く前に腹ごしらえとひと眠り。
席が二階席の後ろから二列目。
寝るにはもってこいの席かもしれぬが
まあ、いい。
昔はみゆきファンを自称するのが辛い時代だった。
40年以上前の十代だったころ。
みゆきファンだなんて言えば
知人、友人、愛人、他人から石を投げつけられ
ガラスの破片の中を
裸足で突っ走らなければならないこともあったし、
信じがたい罵詈雑言を投げつけられ
生きていてもいいですかと思うことさえあったものだ。
暗い
暗い
ブレスがどこだかわかんない
淳子困っちゃう
と責められ
改宗を迫られるのが、当時の社会情勢だった。
そのため、江戸時代の隠れキリシタンよろしく
昭和時代には隠れみゆきファンが地下に蔓延ることになったのだ。
時代は変わり
平成の世になって
未成年が同情するなら金をくれと
大人に対して堂々と
金を要求できるようになった頃くらいから
みゆきファンは世の表舞台に現れだしたように思う。
待っても春など来るもんかと思っていたら
待ち続ければ春は来たりするもんなんだよねえ。
が、群衆の指示が高まれば高まるほど
みゆき指示のシュプレヒコールが大きくなればなるほど
夜会のチケットはどんどん手に入りづらくなっていったのが
平成10年代だろうか。
ふたりだけこの世に残し死に絶えてしまったとしても
ファンクラブにも入っていない者にとっては
夜会は厄介なプラチナチケットと化してしまった。
そんなこんなで、いつのまにか頃夜会から足が遠のいた。
みゆきさんを楽しむ方法は
専らCD。
そして夜会を録画したものだけになった。
夜会を録画したメディアは
VHSビデオテープからDVDへ変わり
そしてDVDからBlu-rayになった。
気がつけば
平成20年代も後半。
みゆきさんもすっかり婆さんだ。
この神がかった60のおばあちゃんのコンサートのチケットを
今回、どうしたわけか2枚手に入れることができた。
ファンも少しずつ鬼籍に入りつつあるのか。
あの喫茶店のマスターミルクさんに
戒名がついてたりして。汗。
てなわけで、
みゆきさんも年をとった。
60は既に超えている。
おばあちゃんだよ。
そして
俺も50半ばだ。
お爺ちゃんだ。
だからこそ
頑張れ、みゆき。である。
年をとるのは素敵なことです。
そうじゃないですかー。
夜会、最高。